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「僕がいるから」
と、先程Aに告げた。
__「僕が代わりに、なれるから。」という意を込めて。

『…るぅとくん…?なんで、抱きしめ__』
__「A、好きだよ。」

『え…?』

僕は彼女の背中を強く抱く。
最初から、好きと言っていればよかったんだ。

「ねえA。君の隣は、莉犬じゃなきゃ本当にだめなの…?」
『ッ…なに、言ってるの?るぅとくん…?』

落ち着いて考えてみれば、莉犬のさっきの本心から焦っていた様子だと、莉犬が故意でキスしたとは思えなかった。
騙されでもしたのか…?理由がどうあれ、莉犬がAを傷付けたのは明白だ。

莉犬のせいで、Aが辛い思いをした。

この悲劇を…いや、このチャンスを利用して僕はAが欲しい。
最低なのは分かってる。でも…僕は莉犬のように、たとえそのつもりが本人になくても、絶対に君を傷付けたりなんてしない。

「きっと莉犬はまだ君が好きだ。

だから僕が今Aを奪ったとしても、きっとすぐに莉犬は奪い返しにくるだろうと僕は思う。」

『…莉犬くんは、もう私のことなんて…』

『もし私がるぅとくんの隣にいたとしても、きっと取り返しなんて…』

「莉犬に愛されてる、自信がなくなったの?
…じゃあ別にそのままでも構わない。」

「Aが莉犬からの愛を確かめるために僕は利用されたっていい。」

“本当に私の元に戻ってきてくれるのか”
それを確かめるために、一度でいい、僕の隣に来て欲しいんだ。

愛を確かめるために試しで僕を使えばいい。

_____そうしてあわよくば、そのまま僕に溺れていってしまえばいいのに。

莉犬なんかより僕にしなよ。

第二章【現実】→←.



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設定タグ:るぅと , 莉犬 , すとぷり   
作品ジャンル:恋愛
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しのぶ - 初コメです!凄く面白そうで、このあとの展開が楽しみです!頑張ってください! (2023年1月8日 22時) (レス) @page16 id: 0ed4fa3946 (このIDを非表示/違反報告)
ジャイ子の友達 - 初こめです面白いですね!更新がんばってください!! (2022年6月18日 11時) (レス) @page16 id: aa2b55b842 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - この話好きです (2022年5月27日 22時) (レス) @page16 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
莉ru(プロフ) - 銀魂見ます!絶対面白い! (2021年6月21日 21時) (レス) id: edb58a9a7f (このIDを非表示/違反報告)
みるり(プロフ) - キュンキュンしますねぇ。いつか共同制作してみたいです! (2021年4月28日 6時) (レス) id: 5745da0037 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ne6 | 作成日時:2020年3月19日 1時

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