夕闇に誘いし絶世の美女を振り向かせる

episode 107 ページ22

「卒業ジーズン真っ只中じゃん」

どこでも、

そろそろ卒業! とか
もう卒業ぢゃん〜泣 とか

やっぱ、みんなそんなに悲しいもんかね。


小「そういえば、A高校の卒業式でラブレターめっちゃ貰ってたよな」

中「あぁ、なんか花束にいっぱいついてたよな」

「え? そんなのあったっけ?」

西「ちょっとこや、それ俺らが回収したやつ…!」

「なに、どういうこと?!」

私は高校の卒業式にラブレターなんか貰ってない
それどころか、こいつらに笑われてた気がする

ただ、私はイギリスに行くことが決まってて
友達からお手紙はたくさんもらった

「ねぇ、ラブレターってなに、回収ってどういうことなの」

山「いや、何でもないって、、ねぇこやさん」

小「お、おう、別に何もねぇよ」

「怪しい〜〜」

私が、動かず平然と小柳を見つめると
小柳がゆっくり土下座した

それをみて中村たちが続いて土下座

「え、怖い怖い」

小「いや、俺らお前の花に男どもが刺してった手紙回収したんだよ」

中「あと、渡しといてって言われたやつも全部」

理由は全くわからないけど
彼らが私へのラブレターを全て回収した、
それだけは理解できた。


山「実は他にも、告白に来てた後輩達も断った」

中「あ、俺お前に届いてた逆バレンタインのチョコ食ってたわ」

小「Aのこと可愛いよなって言ってた連中に彼氏いるって嘘の情報流したことはあるわ」

西「部活の、Aの差し入れ全部俺らで食ったり貰ったりしてたよな」

「待ってなにこの暴露タイム」

卒業式くらい許してやろうと思ったら
次々と出てくるこいつらの悪事

これは私が悪い?! なわけないよね?!

他にも、
文化祭の写真撮影を断ったり
ちょっかいを出そうとするやつに交渉したり
ファンクラブを開設したり

私が知らなかったことがたくさんあった


ねぇこれ私悪くないよね?!

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