夕闇に誘いし絶世の美女を振り向かせる

episode 106 ページ21

「やぁお前ら、どうだい調子は」

小「はーい、俺はお前が作ってくると張り切っていたチョコを待っています」

中「右に同じくー」

西「俺も〜」

山「俺もね」

千「俺もっ!!」

紙袋を手に持っている私をみて
彼らはその中身を楽しみにしている様子

「それじゃあ、お前にはランダムでチョコを渡す」

小「…千葉のだけ絶対ランダムじゃねぇ」

「そんなことない、別に千葉ちゃんのだけ愛のこもったハートの大きい箱用意したとか別にそんなことないって」

山「全部言ったね」

文句を言ってくる山中と西村を無視して
皆にチョコの箱を配っていく

中「で? これはどういうこと?」

カメラを回している私を見て
中村が怪しがっている

「ふっふっふ、実はねぇ」

今回、(千葉ちゃん以外の)チョコ全部に
わさびが入ったチョコレートを渡した

彼らに、誰がわさびチョコを食べているか
また、わさびチョコを食べた人はバレないように
っていう簡単なゲームなんだけど
…全員わさびチョコだから
全員で耐えるっていう謎の動画が撮れるのだ

これはサブでいいかな


千「じゃあ食べればいいのー?」

「そうそう、私がはいって言ったら口に入れてね」

山「うわー、めっちゃ怖い」

小「Aさ、絶対すげー量入れてるじゃん?w」

「そーんなことないもーん」

全員わさびチョコだってバレないように
とんとん進めていく

「んじゃー、はいどうぞ」

中「いただきまーす」

小「まーす」

全員が口にチョコを含んだ
そして1回噛んだその瞬間に
千葉ちゃん以外の全員の顔が歪んだ

ただ、バレないように耐えているのは
あまりにも面白すぎた

「ほら、飲み込んだら会議、誰がわさびチョコ?」

西「ほら早く」

「おぉ、西村早いね」

飲み込んだら勝ちだし
西村さすがっすね、頭いい

小「……、誰、ですか」

山「俺じゃないよっ、」

中「うわ怪しい」

千「みんな怪しいよw」

真剣に悩んでいる彼らを見て
私は笑いが止まらないんだが
彼らは私を疑うことなく必死に考えている

ただ、悩んで誰かを指名したって
全員正解で全員はずれなんだけどね


中「答え決まった?」

小「絶対山中だろ」

山「いや、こやさんの方が怪しいって」

「はいはいはいはい、じゃあ多数決ね」

小柳 3票
山中 1票
中村 1票

「これで、小柳がわさびチョコを食べたってことでおっけー? ファイナルアンサー?」

千「ファイナルアンサー」

「正解を発表します…」








「千葉ちゃん以外全員!!」

小「こいつやったな」

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