夕闇に誘いし絶世の美女を振り向かせる

episode 99 ページ14

今日はなんと……
仲間家に来ております…!!

ただ、一つだけ辛いことがありまして…



「マホトさん!! また来ちゃいましたっ♡」

マ「おー、いつでもこい!!」

マホトさんにめちゃくちゃデレろという命令
それはまだ全然いいんだ


カ「あ、夕闇来とるん」

「うわ、お前かよ…」


……大好きなカイト兄さんへのドッキリ
カイトさんに冷たく接しなければならない

カ「え?w Aちゃん冷たない?w」

「いや、そんなことないし、近寄らないで」

カ「ちょいちょい、どうしたんAちゃん」

中「反抗期だよ」

小「ガキだから許してやってよ」

カイトさんがめちゃめちゃ困ってる
あぁ、ごめんねって言いたい…!!


「マホトさん、今日、泊まってってもいい?」

マ「あいつらがいいって言うならいくらでも」

「やった! いいよね、小柳、いいよね?!」

小「おー、俺らも泊まらせてもらうし」


小柳の許可をもらうところまでは
作戦は順調に進んでいる

そして、ここからが、難しい…


マ「あ、A寝ちゃった」

マホトさんによりかかって
寝た振りをしてみんなが出かけるのを待つ

マ「カイトー!! 出かけてくるからA見てて!!」

千「俺らも行きますか?」

マ「荷物持ちなー」

みんなが玄関の方に歩いていくのと同時に
一つの足音が近づいてきた

カイトさんか…

作戦を実行するまでに
まだ少し寝た振りを続ける

カイトさんは私の横に座って
私の髪の毛を撫でている

いつもだったら騒いで喜ぶレベルなのに



「んん…、あれ、みんなは……」

カ「おはよ、みんな買い物いったで」

さっきあれだけ言ったから
本当に嫌われてるかもと思ったけど
なんか普通に、イケメンじゃねーか((


「じゃあ、家誰もいないの…?」

カ「俺と二人じゃ嫌なん?」

「……、」

ここから、作戦通りに動けるか

まず、無言で抱きつく
まぁこれは出来て当然だろう。

カ「え、なになに、どうしたん?」

カイトさんが焦り始めたところで

「ごめん、さっきは、あんなつもりじゃっ…、」

そう言いながらカイトさんを
さっきより少し強く抱きしめる

「私、カイトさんが、、」

次は破壊力抜群の涙目で上目遣い
抱きついたまま顔をあげて
目を合わせると、めっちゃそらされた…((

カ「えっと〜……、」

「私、カイトさんが好き……」

カ「…、やばいわそれ」

口元に手をあててニヤニヤするカイトさん

…そろそろあいつらが戻ってくる、はず

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