夕闇に誘われし絶世の美女は振り向かない

episode 74 ページ34

小「なぁお前イケメンの方が好きか?」

「んんー、なんでー?」


昨日呑みすぎて見事に二日酔い
その重い体を動かして
撮影のために小柳の家に来た
早く来ちゃったから小柳しかいないんだけど
謎の会話が始まった、イマココ

小「いやぁ、イケメン好きとか言ってたらお前一生結婚できねぇなと思って」

「なんでだよ、別にイケメンと結婚したいっていう願望くらいはあってもいいだろーが」

小「例えばどんな人?」


「マホトさんとか」
小「絶対無理却下」

「東海のりょうくんとか」
小「釣り合わねぇな却下」

「ジンさん」
小「もっと合わねぇな却下」

「じゃあカリブラの」
小「それは調子乗りすぎ却下」

「おい結局全部却下かよ」

別にいいじゃないかイケメンを好きになったって
付き合うとかじゃなくて、好きまではいいだろ!!

って言ってやりたいけど
今日はあんまり叫ぶと頭に響くから
今日のところは勘弁してやろう


小「お前くらいのレベルは俺で充分だわ」

「は?」

隣に座ってた小柳が
だんだん近づいてきて頬に手を添えた

「ちょちょちょちょ、小柳考え直せって」

下がっていこうにも手が邪魔なんだよ!!
あぁあぁ、近づくなって、、





西「はよー……っす…………」

「西村助け、いでっ」

何故か小柳に鼻をつままれ
西村は私たちをじーっと見ている

小「勘違い乙」

「はっ?! っうぐ、頭痛い……、」

西「え? 何どういうことなの?」

西村は困惑中、小柳は必死に誤魔化し中
私は頭痛と対戦中

小「まぁなんでもねぇって、カメラ取って」

西「えっ、あぁうん」

そう言われた西村が着々とカメラを準備する
私はまだ頭痛と戦っておりますが。


そのあと中村と千葉ちゃんが到着して撮影が始まる
山中は就活中で来ないそうです、はい。




なんか、ちょっと気まずい…?

並び順違うし、小柳と1回も目が合わない
私の話拾ってくれてるのも西村だし
小柳、私のこと避けてる?

「今日は私二日酔いボンバーなんでお題に回りますね〜」

カメラの後ろに行って
西村から携帯を預かってお題を読み上げる

「じゃあ第1問」

ぱっと顔をあげたら小柳と目が合って
今までのは偶然かと思いきや
避けるように視線をボードに移した

おいおい、自分からあんなことして
なんでそっちから避けてんだよ〜

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