マルフォイの彼女は･･･3再 (ページ3)

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ハーマイオニーは私の存在に気づき「A…！！」と今にも泣きそうな顔で私の手を掴む。
その手は感動のあまりブルブルと震えている。

私「ほんとによかったぁ！！スネイプが審判だったから大変だと思ったんだけど、あっという間に終わっちゃったね！！」

ハーマイオニーと試合の感動を分かち合いながら帰ろうとするが、何かを忘れているような気がする。

ハーマイオニーもそんな気がしたようで、二人とも足を止め、考え込む。

ハーマ「ロン！！！」
私「マルフォイ！！！」

ハーマイオニーと顔を見合わせ、すぐにUターンする。

人がまあまあ減ってきている観客席で、ロンとマルフォイは椅子の上で転がるようにして殴りあっているし、ネビルはたった1人でクラッブとゴイルと戦っていた。

私「ちょっとマルフォイ！！クラッブ！ゴイル！！」

ハーマ「ロン！！ネビル！！」

ハーマイオニーと急いで、マルフォイ達を引き剥がす。

みんなズタボロで思わず「うぅ」と声が出てしまいそうな程だ。

しかし、マルフォイ達はお互いの顔を見たあと、また殴りあおうと1歩前に出る。

私「だめだめだめ！！帰るよ！」

慌ててクラッブとゴイルとマルフォイをロン達とは正反対の方向に押し返す。

私「もう！なにやってるの！」

談話室に戻り、マルフォイ達に説教をする。

マルフォイ達は下を俯いたまま、無言で説教を聞いている。

私「…顔あげて」

マルフォイ達は大人しく顔をあげる。

マルフォイは目に青あざをつけているし、クラッブとゴイルも…ちょっとかすり傷がある。

私「説教はマダム・ポンフリーのとこに行ったあとでするよ。ほら、早く行ってきなさい！…ロンとネビルと会っても喧嘩しちゃダメだからね！」

しかめっ面をしながら出ていくマルフォイ達を見送り、ため息をつく。