幼馴染の距離 kn×br ページ35
学パロ
＊
＿＿kr視点
「きんさーん！僕ね、これから体育なんだけどちょーダルいの……ご褒美くれたら頑張るからさ、前払い的な感じでご褒美頂戴！」
授業と授業の合間の休み時間。
適当にきんときと駄弁っていると隣のクラスのBroooockが乗り込んで来る。しかも、ご褒美？
話を上手く呑み込めないでいると、きんときが困ったように笑った。
「え〜、どーしよっかな」
「けち！ご褒美くれなかったらもう僕帰るわ」
なんだその微妙に面倒くさいメンヘラみたいな返答は。聞いてて俺が呆れてきた。
ため息をついてきんときのことを横目で見れば、妖しく笑っていた。きんときのそんな顔、今まで見たことがなかったから、思わず息を呑む。
「しょうがないなー……」
声は子供をあやしている時のような声なのに、表情は奥があるような、不思議な微笑みが浮かんでいる。
「やった〜」
Broooockの心底嬉しそうな声。
きんときの手がBroooockの制服の襟を掴む。そのまま、引っ張って顔と顔が近づいて、それで…………
唇が、触れた。
唖然とする。何が起きたか暫く理解できなかった。
Broooockが上機嫌で教室から離れていったのを見て、漸く、少しだけわかった気がした。
つまり、キス、をした。
「はぁ！？」
「うおっ」
理解できたら、さらにわからなくなった。ガタンと大きな音を立てて椅子から立ち上がれば、きんときが肩を上げて驚いている。
「え、は？何してた？」
「……キスだけど」
「あ、デスヨネ」
冷静なきんときを見たら、何故だかこの反応が場違いなことだと思えて、静かに椅子に座り直す。
2人は付き合ってるのか、とか何でそんなことをしたのか、だとか色々なことが頭に渦巻いて結局何も言葉にならない。
そんな俺のことを見て、説明しようと思ったのかきんときの蒼い目がふっと細められた。
「可愛いでしょ？
説明じゃなかった。
ご丁寧に『俺の』を強調されて言っている。
「えー……、てことはやっぱり、2人は付き合ってんの？」
「いや？付き合ってないよ」
即答。じゃあ何でキス、とかしたり『俺の』ってつけたりしたのだろうか。
何を考えているのか読めなくて、何処か怖い。
「キスの意味もわかってないんだよ？あいつ。純粋でかわいーの」
そのあとの、“まあ俺がそうさせたんだけど”という不穏な言葉は聞かなかったことにした。
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白雲(プロフ) - 美樹さん» コメントありがとうございます！自分も整地組大好きなので、楽しんで書かせていただきます！結構遅くなってしまうと思いますが、気楽に待っていて貰えると嬉しいです！ (2022年1月23日 9時) (
レス) id: c49d134380 (このIDを非表示/違反報告)
美樹(プロフ) - 失礼しました。聖地組ではなく整地組でした…。それと、作者様の言い回しや表現が大好きです！これからも応援しています(*^^*) (2022年1月22日 22時) (レス) id: b8303016d4 (このIDを非表示/違反報告)
美樹(プロフ) - 初コメ失礼します。krsmまたはsmkrで両片思いから結ばれるまでのお話と、素直になれずに拗れる→和解するお話をリクエストしてもよろしいですか？なかなか聖地組の作品が見当たらないので、2つ挙げましたが、作者様の負担にならない程度でお願いしたいです！ (2022年1月22日 22時) (レス) id: b8303016d4 (このIDを非表示/違反報告)
白雲(プロフ) - むゆのもちさん» そう言っていただけて嬉しいです！皆様の好みは私の好みでもありますので(？)これからものんびりと読んでやってくれると嬉しいです！ (2022年1月21日 23時) (レス) id: c49d134380 (このIDを非表示/違反報告)
むゆのもち(プロフ) - お話読ませて頂きました。ク.スリ使うのとか本当好きで好みがバレてるのかと思っちゃいました...これからも白雲様のペ一スでお話を書いて下されば嬉しいです...！！ (2022年1月21日 21時) (レス) id: 0eed68bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雲 | 作成日時：2021年8月29日 11時
