【ハイキュー！！】隣の席のキミ。２【西谷夕】

32時間目 ページ11

帰り道をとぼとぼ歩いていると、後ろからとてつもない早さで走ってくる人影が



A「ひぃっ！」

ガシッと肩を掴まれ、みっともない声をあげる


A「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

訳がわからなくてとりあえず小声で何回も謝った


綾歌「ごめぇええええん!!」


A「は…綾…歌？」
綾歌「ごめんね!!私がバカなせいで誤解させて傷付けて！」


綾歌から語られたことの真相は、私を安心させるには充分だった

が

A「ば…バレてたの!?」

恥ずかしくなり、赤くなった頬を手で覆う


綾歌「てな訳で、Aはにっしーとデートだから！」


頑張ってね、とウインクする綾歌に、いちばん重要なところを訊く


A「綾歌…さ、二人で出かけた時に、西谷君のこと好きって言ってなかったっけ？」


綾歌「え!?私がにっしーを!?やだあそんなわけないわよ〜」


え？


綾歌「私が好きなの、隣のクラスのサッカー部の西野くん」






はい？
『そうそう！人名とか地名とかの発音が分からなかったりして！』


あ…


A「綾歌、もう一回西野って言って！」



綾歌「に���し��曚裏�」



あ、違いますね〜


A「に��曚����の���」


綾歌が赤くなって暴れ始めた



綾歌「う…あ…私好きな人の名前の発音間違ってたってこと!?超恥ずかしい…」



一生の不覚！としゃがみこみ頭を抱える綾歌を必死で慰める

A「だ、大丈夫だよ、西野…くんきっと綾歌が発音間違えてたことなんて知らないって！そこも愛嬌っていうかなんていうか…かわいいよ！」


綾歌は顔をあげてにっこり笑った


綾歌「二人とも勘違い者同士だね」


A「うん」


西谷君が太陽なら、貴女は向日葵だ


明るくて、頼りになって

向日葵の綾歌がここまでサポートしてくれたんだもん


A「私、頑張るよ、デート！」



《向日葵》
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SpecialThanks
毒りんご様

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