【鬼滅の刃】起きたら知らんところにいた (ページ6)

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名前が出てこない！！！！！！！！ページ6

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もう日も沈もうかという黄昏時。
先日雨がふったからかみずみずしい草木に日の光が反射して綺麗だというのに、そんな森に響くのはクソ汚ぇ叫び声である。ひどい。

「大丈夫だから！何にもしないから！！」

『や！！！！だ！！！！いかない！！！！！！』

字面だけみたら、明らかに変質者と被害者の会話である。お巡りさんコッチです。

このやり取りはもはや数えるのも億劫なほど繰り返されたものである。

一昨日の夜頃から始まった謎の鬼ごっこ。自分の方が足が速く簡単に撒けるものの、あちらさんは人数で攻めてきてスグ見つかる、なんで？？？

自分の隠れ方が下手くそだなんて言ってはいけない。あの人等が人海戦術で探し当ててくるだけだ。

そんなどこかのヤクザの様に刀を握りながら追いかけてくる彼らと鬼ごっこ～かなりガチ～を開催するたびにされているのが先程の会話だ。そろそろ喉が心配です。

「追い詰めたか！！？？」

『増＂＂＂え＂＂＂た＂＂＂！！！！』

そんな会話にはちょいちょい顔が半分以上隠された謎の人達も参加する。勿論自分を援護射撃してくれる側ではない、泣きそう。あと、今みたいに急に来るからホントに心臓に悪い、泣いた。

「ホントに！ホントに何もしないから！！」

「本当だ！コッチの記憶に残りにくい顔で無駄に髪がサラサラした男が着てる隊服はお前さんのと似てるだろ！？仲間だ！！」

「貶してんの！？褒めてんの！？どっち！！？？
俺は村田っていいます！！！！よろしく！！」

「それに俺は武器も持ってないぞ！！」

隣でムラタさんが「ゑっ無視…？」って言ってる。
コントか何かですか？？？

ていうか、ホントだ隊服似てるやん。今まで結構な回数遭遇してたけどなんで気づかなかったの？？？
馬鹿なの？馬鹿だからなの？？馬鹿だからなのね？？？

『………いいか、ちょっとだけだぞ…。
ちょっと話を聞くだけだからな…………』

いくら見た目が人外じみててもひとりぼっちで歩き回るのは寂しいからね。

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