文字化けしてんのウケるね(文字化けはこれです→●) ページ15
・
《__…ぇさん、…ねぇ、ん……姉さん!起きて!!》
ビクリと音がつきそうな自分の痙攣で目が覚める。やだすっごいマヌケに見えてそう。
ハッ、ハッ、と上がる息と無意識に握りしめた手の痛みがここが現実だと伝えていた。
隣に誰かがいる気配がしてゆるりと視線をやるとウトウトしている女性が手拭いを手に座っていた。眠る前に見たこのお家の女性だ。
「……っ!起きたのね!よかった、あれから3日も目を覚まさないから……」
その手に握られている濡らされた手拭いはきっと今から眠っていた自分の身体を拭いてくれる所だったのだろう。
安心したように笑ってこちらを覗き込む女性はふと顔を曇らせた。
「あっ、ああ、ごめんなさい。し、知らない人間にこんな事言われても困るわよね…」
思い出したように伸ばしかけた手を引っ込めた女性は申し訳なさそうに笑ってそう言った。細まった目の下に隈があるのを見て警戒で少し強ばった身体から力が抜ける。
「い、いまお水を持って__……」
気づけば目の前にあった手を掴んでいた。
驚いたようにこちらを見る女性を見て、しまったと思いながらもこれを逃してはダメだと頭が告げる。
『私には、記憶がありません。だからお願いです。
あなたの知る私の事、私を知るあなたの事を教えてください』
『私は記憶を取り戻さなければいけないんです』
・
意地でクリスマスには更新しませんでした、反省してます。→←⚫←これは視点の切り替えにつかう予定
86人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星玉 | 作成日時:2019年8月17日 18時