ALWAYS...

ALWAYS ９ ページ12

〜夜side〜







俺は、自分は¨恋¨などとは無縁だと思ってた。
好きな人なんて出来たこともなかったし、恋に落ちる瞬間なんて本当にあるのかと疑ったくらいだ。









でも、あの日...、俺が安西さんと花の世話をする日。


安西さんは俺より早く来て水をあげていた。









夜「ごめんね、先にやらせちゃって。」









そうやって急いで準備してると、クスクスと笑いながら、
茜「大丈夫だよ。花はこの時間、一番土が乾きやすいから、私が早めに来ただけだし。それに、長月くんは、待ち合わせ時間より10分も早く来てくれてるよ。」









夜「へぇ〜...。花が好きなんだね。」
茜「うん。ていうか、私は生き物が好きなんだ。」









そう言って花を見つめる安西さんを見たらドキドキして、顔に熱が集まるのがわかった。
思わず目をそらして、『そ...そっか...』なんてぎこちない返事をしてしまった。









安西さんは静かな子だと思ってたけど、意外と話上手で、俺達はすぐに仲良くなった。
いつか安西さんにこの気持ち...伝えたい。

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