第二十九話. ページ30
其の後、荒覇吐を巡る事件にはAちゃんを関わらせては成らないと思い
其の趣旨を伝えに森さんの元へ出向いた
先代が関わって居ると云う確信が持てて仕舞ったから
「…だからもうAちゃんを関与させるのは、」
「うぅん、其れが出来るのなら最適解なのだけれど」
と、言葉を濁された
「Aちゃんを連れて行く様云った意味は判ったかな」
大方理解していた。Aちゃんの異能は迚繊細に出来ている
本人の感情も、異能そのものも
故に、Aちゃん本人も多くの事を繊細に汲み取り分析が出来るし、感じ取れる
「あの子の異能は今後より一層の強さを手に入れる、たのしみだねぇ」
「其の強さがAちゃんを苦しめて仕舞うのなら…っ」
“酷だが永遠に異能とは無縁の環境に置くべきだ”
そう伝えようとしたが、森さんの声により遮られた
「Aちゃんと中也くんは互いに大きく影響を与え合う…云わば共振だよ」
其の意味が判るかい、と尋ねられる
いつの日か来て仕舞うAちゃんの異能に僕の異能無効化が通用しなくなる時
通常では有り得無いが、Aちゃんの場合底知れぬ力が在る
「最終的にAちゃんは今回の件に必要不可欠…」
「そういう事だよ、太宰くん。さぁ、宜しく頼むよ」
正直、Aちゃんと彼の羊の王を関わらせるのは癪に障るが
其れが若しも彼女の為に成るのなら僕はなんだってしようと思って居る
163人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凜(プロフ) - 伊月さん» コメントありがとうございます!物語の構成は創る以前に練った部分もあるのでお気付きになって貰えて嬉しいばかりです……!深夜帯の方が泣ける可能性何故か高いですよね、笑今度も精進して参ります!本当にありがとうございます! (2021年10月21日 21時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 物凄くよかったです!文体がめちゃくちゃ私好みな上、物語の構成がもう涙しか誘わない...泣けなかったけどもw 深夜に読んでこっそり泣こうかな。表現とかもすごく綺麗で、とても参考になりました。漢字沢山使ってて文ストっぽくて好きです!活動応援してますね! (2021年10月18日 12時) (レス) @page50 id: db73aa45c7 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!神作だなんて私には勿体ない程ありがたいお言葉を頂いてしまって……、、文才ももう褒めてもらえて幸せでいっぱいです!私もそのように優しい主様に出会えて良かったです!ありがとうございます…! (2021年10月6日 0時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いや、真面目に泣きました。神作過ぎます、、、、、こんなの見れて今日は私の命日なのかな?感動しましたし、作者さまの文才が凄いですね!こんな神作、もう出会えないかも知れない。出会えて良かった、、、、、 (2021年10月4日 23時) (レス) @page49 id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!そのような嬉しいお言葉をいただけて私も幸せですし泣きそうです…、感動できる作品創りを心掛けて居るので良かったです…!本当にありがとうございます! (2021年9月23日 20時) (レス) id: da98b739f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凜 | 作成日時:2021年5月28日 21時