愛されているボーダー最強少女 Part１

そして狂った（過去編２） ページ18

三輪秀次 ＳＩＤＥ









今日、大きなモンスターみたいな奴がこの町を襲った。




家には俺と姉さんしか居なくて、２人で逃げた。


そしたら、姉さんが屋根の下敷きになってしまって逃げる事が出来なくなった。


姉さんは『逃げて』と言っていたけど、姉さんが大好きだから逃げなかった。




俺は、姉さんを助けようとした。


もちろん、自分の力じゃ無理って分かっていたけど、姉さんを置いて逃げる事は出来なかった。




そしたら、後ろから声がかかってきて振り向くと、綺麗な人が居た。


見た目からして多分、年上。


その人は、姉さんを助けてくれた。


名前はAさんと言うらしい。


その人と途中まで一緒に避難をしていた。


けど、別の場所に行くからっと言って､１回別れた。




姉さんと逃げている時に雨が降ってきた。


Aさん、大丈夫かな？なんて考えてた。


でも、次の瞬間、何にも考えられなくなった。




＿＿＿目の前にあの大きなモンスターが現れたから。




姉さんと必死に逃げた。


雨だから走りづらいし、音もあまり聞こえない。


でも、この声だけは聞こえた。




.




.




.




＿＿＿『秀次、逃げて』




振り向くと、モンスターに体を刺された姉さんが目に入った。




そのまま、モンスターはどこかへ行ってしまった…。


体中の力が抜け、膝から地面に着いた。




それでも姉さんの所に行って姉さんの体を支えた。




三輪「姉さん…姉さん…！」




ピチャッ ピチャッ ピチャッ…




俺が姉さんを呼んでいると、後ろから足音が聞こえた。


振り向くと、知らない男の人が立っていた＿＿＿

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