SB=4:曇天下の町に夜来たる ページ6
それから色んな店を周り買い物を済ませた
買い物をしている最中、町の人々から変な目で見られていたが小さい頃からそんな感じであったので気にも止めなかった。
自分の家が町から離れた森の中に立地していて、買い物する時は必ずと言っていい程この町にはお世話になっている。
辺りはすっかり暗くなり家々の灯り、街灯が完全に着いた頃
アランは、家へと帰って言った
まさか、彼をずっと見ていた者がいるなどアランは知る由もない……
✤✤✤✤
「ふぅ〜……サッパリした………」
長い道を長時間歩ききり、夕ご飯を食べ終え、そして今お風呂から上がったのである
火照った身体を冷やすために屋根に登る
そこから見えるもの何ひとつ無い
常に雲に覆われ、夜が来ればそこは真っ暗闇の世界になってしまう
立地した場所が森だけあって、より一層暗く感じてしまうが
夜特有の静けさ、虫の音、川の流れる音が響き渡り、アランにとって心地よい物であった
彼が一人で住むのには少し大きい家
レンガ造りの古風な感じの建物だが立派に作られている
地下にも部屋が有り、嘗て、祖父や父が使っていた研究室
今では誰も使ってはいない。
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作者名:傀儡 光 | 作成日時:2020年9月16日 23時