幼馴染の君に恋をした３ (ページ15)

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そろそろお昼の時間も近くなり、座ってご飯を食べることにした。

俺たちは向かい合って座る。

ちなみに紫耀はラーメンで俺はタコ焼きだ。

俺がタコ焼きを頬張っていると、突然紫耀が俺の唇の端に触れる。

廉『？！』

紫「ソースついてたよ。」

紫耀は笑ってこう言った。

廉「あ、ありがとう。」

すると紫耀はそのソースがついた指を舐める。

そして意地悪くニヤッとした。

その姿を見て俺の胸は締め付けられる。

ごめん。

もう無視するのも限界や。

廉「ねぇ、紫耀。」

紫「ん？」

廉「…父さん認めてくれるかな。」

俺の言葉に紫耀は箸をとめる。

廉「ごめん。俺やっぱり不安なんよ。」

紫耀は俺を真っすぐに見つめる。

廉「もし認めてもらえなかったら。…俺は紫耀と別れたくなんてない。」

俺はうつむく。

すると紫耀が俺の手を握ってきた。

俺が驚いて顔をあげると、紫耀はふわりと笑って言った。

紫「俺も本当はめっちゃ不安…。でも俺は廉と別れる気なんて無い。」

廉「でも…。」

紫「だから、もし認めてもらえなかったらさ。一緒に逃げよう？」

俺は驚いて目を見開く。

紫「廉がそれを望むんだったら俺は喜んでそうするよ。」

分かってる。

そんなこと出来ないって。

でもその一言は俺にとってどんな言葉よりも嬉しかった。

廉「…本当のロ〇オとジュリ〇ットやん。でも嬉しい、ありがとう。」

紫「うん。」

俺が笑うと紫耀も笑ってくれた。

俺の父さんがどんな判断をするかはわからない。

でも紫耀のことが大好きなのは変わらない。

それでもどうしても求めてしまう。

良いよの３文字を。