社内恋愛禁止 続 [翔]３ ページ12
Aの家に着くと
Aはすぐに俺を招き入れた｡
A:急にどうしたの??
翔:話があって…
A:……どうぞ｡
一瞬､悲しそうな顔をしたA｡
そんな顔すんなよ…切なくなる…
ソファーに座るとAが
目の前にコーヒーを差し出す｡
A:話って…何??
翔:あのさ…うちの会社って
社内恋愛禁止じゃん??
A:そうだね…
翔:俺と結婚なんかしたら
お前､何言われるかわかんねぇし
もしかしたら左遷されるかもしれない｡
A:………うん｡
だんだんAの声が小さくなっていく｡
酷い仕打ちをしてるってことは承知の上｡
でも､きちんと話さなければならない｡
翔:俺と居ても辛いだけかもしれない｡
A:………｡
翔:俺より幸せに出来る奴が居るかもしれない｡
A:それは… ――でも!!
俺はAの言葉を遮って話を続ける｡
翔:それでも､俺がAとじゃなきゃ
幸せになれねぇんだわ……｡
Aの目をしっかりと見つめ
意を決して言葉をつなぐ｡
翔:何言われても俺が護る｡
左遷されそうになったら土下座してでも
頼み込んでちゃんと阻止する｡
俺が誰よりも幸せにするから……
俺は一呼吸おいてまたAを見る｡
翔:……俺と結婚してくれませんか??
A:っ!!!
驚いた表情をするA｡
同時に瞳から涙が溢れ出す｡
A:私で…いいの??
翔:ふっ､Aが良いの^^
お前じゃなきゃ､むしろ駄目なの｡
だから､櫻井Aになって下さい｡
A:はい…お願いします…
Aから返事をもらい
俺はそっと口付けをする｡
涙の味がするキスだけど
でも､どこか甘くて優しくて…
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：和.com | 作成日時：2012年3月10日 19時
