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誘惑と自制心by今成 ページ30

もう…それ、告白だよね。
俺が言いたいぐらいなんだけど。
緩む顔を抑えて、またベッドに座る。

今「何で?」
「だって、汗が拭けなくて…」
今「だったら、俺の眼、見て言ってよ」

空いてる手で、器用にシートで眼を隠すAちゃんの手を外した。
シートが触れてた所為で、ほとんどメイクが取れてる…っぽい。
じっくり見たけど、そんなに変わらなくない?

「汗を拭いていただけませんか?」
今「りょーかいしました」

眼が潤んでるし、恥ずかしがってるし、可愛いなぁもう!
タオルを持つと、Aちゃんが上の服を脱ごうとする。

今「…え、脱ぐの?」
「脱がないと背中拭けませんよね?」
「そりゃそうだけど…」

Aちゃんの手は止まらないから、俺は顔を背けた。
服の下からでもできるのに…。
こういうコトこそ、恥じらいが必要でしょ?

「お願いします」

振り返ると、Aちゃんの真っ白な背中が現れた。
前は脱いだ服で隠してるけど、インナーも脱いじゃってまぁ…。
風邪だから仕方ないんだけど、あるんだけど…。
誘ってるようにしか見えない!
だって、手を伸ばしたら胸に届くワケだし、ムードさえあれば《いちゃいちゃ》だって…。

「今成さん?」

妄想が膨らみかけたところで、Aちゃんの声で引き戻された。
あぁ、危なかった!

今「背中だけでいいでしょ?」
「そうですね。あとは、自分で拭けますので」



◆◇◆



俺は役目を終えてから、隣の部屋でAちゃんの着替え待ち。
この間におかゆを作る…と言っても、パウチを湯煎するだけ。
それを器に入れたところで、タイミングよく呼ばれた。
プレートに必要なものを乗せて、部屋に入る。

「服、ありがとうございます。インナーまで用意してくださって…」
今「どういたしまして」

この間の泊りで何が必要か分かってたけど…。
さすがに、インナーを買うのには苦労したわ。
Aちゃんは俺のTシャツ着てるけど、イメージとちょっと違う。
プレートをサイドテーブルに置いて、距離を取ってもう一度見てみる。

「どうされましたか?」

あぁ、分かった!
服のサイズ!

今「ぶかぶかじゃない!」

俺Mサイズだから、Aちゃんが着ても、この間みたいにならない!

今「やってしまったーっ!」
「そんな反応しなくても…」

Aちゃんは、苦笑いしてる。

今「楽しみにしてたのに!」
「この前、見たからいいじゃないですか」

違うんだって。
何回も見たいんだって、Aちゃんの可愛い姿を!

約束しますby私→←試練の予感by今成



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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです! 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています! (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Quintet | 作成日時:2016年10月4日 15時

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