Happy Everyday 2nd.

伝統の一戦第2章byALL ページ18

【巨人side】

内「ワイルドピッチの度、超えとんねん！」

投げた犯人は、能見ら3人。
反省の色は、まったくない。

能「普通のキャッチボールやんかー」
内「ちゃうやろ！」
藤「内海さん、考えすぎとちゃいますー？」
梅「そうっすよー」
内「その顔、ムカつくわー。てか、ブルペンでしぃや！」

内海が3人に気を取られている間、坂本たちは宮國とAが話しているのを目撃した。

坂「グニ、ナイス！」
長「空気読めないのが役立つな」
宮「何が？」
「いい加減、阪神に帰らせてくれませんかね？」
「「「ダメ」」」



【阪神side】

バッテリーチームの作戦は、ほぼ成功。
あとはAが離れたら文句なしだったが…。
伏兵・宮國が出現したことにより、内野手チームは天を仰いだ。

上「まさかの宮國…」
大「予想してなかったわ」
今「一番ややこしいヤツじゃん」
鳥「よし、いくぞ」
西「トリさん、やる気満々っすね」

鳥谷を中心に、内野手チームが位置についた。



【Aside】

ホンマ、早よ帰らせてよ。
宮國さんトラップに引っ掛かって数分。
まだ内海さんが、能見さんたちと言い合ってる。
それなのに巨人の皆さんは、内海さんを放置。

坂「試合終わったら、みんなでメシ行こう。Aの親睦会を兼ねて」
長「いいな、それ」

いや、良くない。
親睦会、やらんでええやん。
これ以上、関係を深める気ないって。

村「俺が奢ろうか」

この中で一番マトモだと思ってた村田さんまで、変なこと言い出した。
これはもう、逃げるしかない。

「とりゃぁ！」

これで、巨人さんから抜けられる！


――がしっ――


…予定やった、イメトレではね。

村「何処に行く？」

でも、村田さんに捕まったせいで、脱出失敗。

鳥「A、左！」

気合が折れかかってたところに、鳥谷さんの声が聞こえる。
私は一か八か、村田さんの手を振り払った。



【阪神side】

Aの脱出が失敗に終わった瞬間。
鳥谷は、本塁から投げられたボールを三塁に素早く投げた。
三塁を守っていた今成はそれをスルーし、剛速球に近いボールは、戯れていた巨人選手に走る。
Aが左に飛んだことで、バランスを崩した村田に直撃する予定が…


――ばぁあん！――


見事、坂本に捕球された。

坂「あっぶな…」

これでまた、巨人サイドが騒然とする。

村「今のはナシだろ！」
鳥「は？ミスっただけだし」
坂「どう考えても違うでしょ！」
鳥「うるさいな」

鳥谷の怒りは、すでに頂点に達していた。

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