Happy Everyday 2nd.

奥さまに見えてきた…by今成 ページ41

今日は、待ちに待った、宅飲みパーティ！
荷物をまとめに家に帰ってから、車で先輩たちを回収。

今「何処に行くんですか？」
良「用意するのは、酒だけでええんやろ？」

持ち寄るのは、酒とソフトドリンクonly。
ごはんは、Aちゃんの手料理のみ。
争奪戦を予想して、イメトレは完璧！

今「じゃあ、酒屋に行きまーす」
西「酒代はトリさん持ちで」
鳥「はぁ？何でだよ」
西「一番、飲むじゃないっすか」

たっぷりの飲み物を持って、篤史さんの家へ…。

能「お前ら、早すぎるわ」

玄関に入って早々、不機嫌そうな篤史さんがお出迎え。

西「準備せなあかんでしょ？」

剛さんが、ニヤニヤしてる。
ホントは、時間の15分前に着くようにしてた。
だけど、剛さんが…

『絶対イチャついてるから、邪魔したんねん！』

…って言ったから、それにみんなが乗っかって、この時間になった。
…っていう裏話がある。

能「イヤな後輩。…てか、飲みもんだけやん」
今「Aちゃんの手料理に期待です♪」
能「…そ。ま、上がり」

顔中で『呆れるわ』って語ってる篤史さんの横を通って、リビングに入れば、ごはんのいい香りがしてきた。

良「美味しそうな匂いやな！」
「皆さん、お疲れさまです！」

キッチンから、Aちゃんが出てきた。
髪を小さくまとめて、ボーダー柄のエプロンを着てる。
昼間とは違う雰囲気に、俺もみんなも驚いて立ち止まった。

「…あれ？どうされました？」
鳥「それ、ナシ！」
「えぇ？！いきなりなんですか！？」

ホント、ナシよ、それ。
一瞬で俺らの考えを察知した篤史さんは、調子に乗ってるはずなのに、真顔でAちゃんを抱き寄せる。

能「紹介するわ。俺の嫁」
「家内のAです♪」

んで、Aちゃんも関西人らしく被せてきた。
悔しいけど、ホントに新婚さんに見えてくる。

西「ノったらあかん！」
「えぇ？！いつも、ノリが大事やって…」
西「そやけど、今はな…」

2人を引き裂いた剛さんが、Aちゃんの肩を掴んで、関西人のノリTPOを説明し始める。
いや、ノリにTPOなんてないでしょ。



そんなことより、
俺と大和は匂いに誘われて、キッチンに行った。
匂いをたどって鍋を開けると、そこには美味しそうなスープがある。

大「うまそう」
今「味見しよーっと」

スープを小皿に入れて飲んでみる。
…めちゃくちゃうまい！

大「あぁ、うま…」
今「こっちは何かなー？」

その隣にある鍋のふたを開けたら、いっぱいの肉じゃがが現れた。

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