悪魔な執事 Lv.2

＊37＊ ページ7

「A様ノ前デハ私語ヲ慎メ」


北「お前に言われたくないし。」


A「宏光…？大丈夫なの？」


〜Aside〜


何故か急に不安になってきた。


でも…


北「大丈夫です。こんなの。」


いつものようにニコッて笑うから少し安心してしまう。


北「今すぐ藤ヶ谷呼んでもいいんだぞ？」


そう言って宏光が笑いかけると一瞬だけライオンのような生物が怯んだ気がした。


「ソノ名前ヲ口ニスルナ」


北「で？俺を追放しにきたんだろ？」


「追放デハナイ 破壊ダ」


北「誰の許可得て言ってるわけ？」


「…………。」


玉「ミツー？開けていい？」


北「玉？30秒だけ待ってくれ！」


玉「え？あ、うん。」


北「お嬢様は先に出ていて下さい。玉に中の様子は話さない事。」


A「うん…」


北「さぁ、あと20秒。どうする？」


「ドウスルコトモ出来ナイダロウ？」


北「やってみないとわからない。」


〜北山side〜


バサッ


背中から生える翼。
悪魔にはあり得ない純白の翼だ。


「ソノ白イ翼…ヤハリオ前…」


北「ふふ。あと10秒だ。灰となって散れ…」


ボウッ


使者を包み込む炎。
その炎の色は赤ではなく真っ青だった。


北「俺は北山宏光。天界の大天使だ。」

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