ゲンソウ11 ページ11
俺は電話の前へと着き、息を荒くしながら番号ボタンを押していった。
俺は携帯電話をこの間壊してしまったせいで、ここまで来て電話をしなくてはいけないのは面倒くさいが仕方が無い そう思いながら、素早してボタンを押していく。
「……63!!よし!!」
電話番号を正しく押し、耳に受話器を付ける。
「プルルル……」という音が俺を余計に焦らせてくる。
俺は貧乏ゆすりをして焦っている時に、プツッと音がして、巧の声が電話越しに聞こえてきた。
「どうしたんだよ、いきなり電話して……」
「巧!!わかった!!本ととネットで書いてあった詩が違う理由!」
俺は信じられないくらい嬉しそうに言っていた。
巧に「もっと声を小さくしろ!」と言われ、ハッと気がつき声を小さくして巧に話をした。
「わかったのかよ!?何だ!?」
「…七愛が漢字ドリルをやっている時、七愛はわからない問題の所を書いていなかったんだ」
俺がそう説明すると、巧は「それで何だ!?」と急かすように訪ねてきた。
俺はそれに応えるように。
「それでだ、ネットで書いてあった詩より、この古い本の方が情報は正確だと思う。この本はさっきまで【キミノホシイモノ】の間の【シイ】の所が破れていただろ?」
俺がそう言うと、巧は「…ああ」と静かに言った。
「だけれどネットには【キミノホ…モノニアイタイ】って書いてあった。つまり、【シイ】の所が【…】になっているという事になる」
「それで?」
俺は巧が説明をちゃんとわかってくれていることに安心し、そのまま説明を続けた。
「それって、【シイ】が【…】になっていたって事は……この詩をネットに載せた人は、花ノ幻想夢の本で詩を見た時、【シイ】と本に載っていなかった事になる」
「え……それって……あっ!!」
巧は俺が説明を半分まですると、気付いたようだ。
「いや、正確に言うと【シイ】と書いていなかったから、七愛がわからなかった問題を飛ばすように、【シイ】の代わりに【…】を入れたって事だ」
「それって…!!」
巧のその言葉に、俺は電話越しにも関わらずコクンと頷き。
「そうだ、これをネットに載せた人が見た花ノ幻想夢の本は『シイ』の所が破れていて『シイ』と書かれているとわからなかったんだよ……」
「……!!」
巧が息をごくりと飲む音がする。
俺は名探偵になったように、結果の言葉を発した。
「つまり……この詩をネットに載せた人は、俺が図書室で借りた本を資料にして、詩をネットに載せたって事だよ!!」
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脳花(プロフ) - 染餅。さん» コメントありがとうございます!!ななみであっていますよ。関係ないお話しですが、七愛の名前の由来はセブンアンドアイなんですよ(笑)セブンアンドアイで買い物をしている時に思いついたのでwww (2014年10月5日 19時) (レス) id: bd7c5ced89 (このIDを非表示/違反報告)
染餅。 - 妹さんて、ななみちゃんであってますか?にしても、このサイトにまだこんないい作品があるとは感動…|д゚)頑張ってください。 (2014年10月4日 13時) (レス) id: 1982cff81f (このIDを非表示/違反報告)
脳花(プロフ) - のんかさん» コメントありがとうございます!!最近は部活など学生の事情があって更新があまりできないのですが、こんな応援コメントをもらえるとは私は幸せですね ^^) _旦~~ 時間などを見つけ頑張って更新します。応援ありがとうです( ^)o(^ ) (2014年8月30日 20時) (レス) id: 97d2823ae3 (このIDを非表示/違反報告)
のんか(プロフ) - この作品面白いです!ゾッとする場面もあって続きが凄く気になります!更新頑張ってください! (2014年8月30日 20時) (レス) id: 0bf760b6a5 (このIDを非表示/違反報告)
脳花(プロフ) - ∧∧ネコミミ∧∧@玉ねぎ@オニマスさん» ちゅ、中国からアクセス!? すげえwwネコミミさん年齢いくつだろwwwというか、さらっと中国発言にびっくりしたwwww (2014年8月10日 17時) (レス) id: 97d2823ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小豆川 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/112121/
作成日時:2014年4月26日 11時