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For whom the world ページ1
───くだらない与太話をしよう。
この広い広い世界の中、
この永い永い歴史の中、
たった一度だけ、刹那に光った
「───」の話をしよう。
これが夢物語なら
どれだけ救われたことだろうか。
誰も救われず、
誰も報われず、
誰も笑わない世界のお話。
誰かが望んだ世界の成れの果て。
誰かが招いた終焉の成れの果て。
誰かが零した希望の成れの果て。
誰かが託した未来の成れの果て。
果たしてこの世界は
誰の望んだ世界なのだろうか。
ああ。これが夢物語なら
どれだけ幸せだっただろう。
嘘の様で。幻の様で。夢の様で。
でも、確かに在った世界線。
此れは運命に殺された、───の物語である。
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作者名：氷空 | 作成日時：2018年11月3日 21時
