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家を出た。
わざわざ、雨の日に。
そこで私は何かに襲われそうになった。
恐らく。
振り返ろうとすると既になにか人ではない顔が近くにあったからだ。
腰を抜かした。
意識がぼんやりとした。恐怖で失神しそうだったのだ。
雨が降っていたが自分が濡れることなどどうでもよかった。
恐怖が薄れて意識を戻すとそこには男の人が立っていた。
目を合わせた瞬間、私は思わずその人の両腕を掴んで私の鼻とその人の鼻が触れそうなくらいに引き寄せた。
急に引き寄せられたのでその人は酷く驚いていたように見えた。
｢なんのつもりだ。人間。｣
"人間"
そう言われてハッとした。
その言葉で彼は恐らく先程の何かと一緒で人間ではないことを理解した。
美しすぎるその姿に思わず息を飲んだ。
人間ではないからこそ到達できる領域だった。
思わず手を引いて近くで見ないことには本能が満足出来る筈がないと訴えてきたのである。
ほぼ無意識の動きだった。
『ぁ…ごめんなさい。無意識で、あの、助けてくださってありがとうございました。』
雨で冷えきった身体に鞭を打って立ち上がりその人に深いお辞儀をした。
｢別に助けてなどいない。なんなら｣
刹那。
壁に打ち付けられてその男の人と壁に挟まれた。
私の両腕を彼は片手でいとも簡単に私の頭の上の壁に押さえ付けた。
｢私はお前を喰うつもりだ。｣
そういった彼はやはり美しくて雨に濡れたせいか色っぽかった。
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はるきち(プロフ) - すごく面白いです！！更新もうされないのはとても悲しいです・・・また続き書いてくれませんか？😭 (2021年9月20日 1時) (
レス) id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆゆ - さ、さん>>あゆゆが帰ってきましたよーっ!!笑また一から読み直したけどやっぱりいい作品ですねo(^▽^)o無惨様落ちは最高だぁぁ〜っ!! (2020年11月23日 5時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - とっても素敵です！！更新楽しみにしています！ (2020年11月17日 18時) (レス) id: e0580f81f7 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - あゆゆさん» ありがとうございます！！！とても、励みになります。日々精進ですね、頑張ります (2020年11月13日 19時) (レス) id: c4e45f443e (このIDを非表示/違反報告)
あゆゆ - おぉーっ!!無慘様落ちめちゃすきなんでとってもいい作品見つけてめちゃ幸せです!!早く続きよみたくなっちゃいましたww更新頑張って下さい!!(*´ω｀*) (2020年11月13日 1時) (レス) id: b1d9a6599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さ | 作成日時：2020年11月1日 22時
