気が付けば○○しないと出られない部屋にいました 【鬼滅の刃】

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ﾁｭ……



ﾁｭ……



先から離れては重なり離れねは重なりと優しい接吻が繰り返される。
彼がタイミングを伺っているのは気づいてた。
ただ私が口を固く閉ざし、せめてもの抵抗をしていた。

彼も彼で必死なのだろう。先程まで背中にあった。腕がい後頭部に回っていた。
私は、彼から降り注ぐ接吻に耐えるのに必死で無意識に彼の羽織を握り締めていた。




｢……いい加減腹をくくれ。」



深く息を吐き呟く彼。
そう言うが出来ないものは出来ない。
少し乱れた呼吸を整えつつ例え柱であろうが関係ない。精一杯の怒りを込め睨みつけた。
こんな形で初めてを奪われてたら当たり前だ。



｢そのような目をしても無駄だ。寧ろ煽っているようにしか見えん｣


再び唇を塞がれる。同時に鏑丸が私の身体を這う。唐突に訪れた感覚に思わず声が漏れる。
と、口が緩む瞬間を狙っていたかのように彼の舌が入ってくる。


幾度なく角度を変えて落ちてくる接吻、逃げ惑ってた舌を彼に絡み取られる。
どちらのか分からない唾液が喉を伝う。
自分の中に渦巻く感情、初めての快感、息が出来ない苦しみに生理的に涙が零れた。


それに気付いたのか接吻が止まり、指で涙を拭われた。


なんとも言えない沈黙が2人の周りを漂う。

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