男に可愛いは禁句。 ページ15
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Aside
『卒業…したくないな…』
「そーだね。俺も卒業したくない。」
『え…?』
「独り言、丸聞こえw」
『…っ//』
独り言で言ってたはずの言葉は何故か丸聞こえだったらしく、皆に反応された。恥ずかしい…///
その日の帰り道。
「あのさ、A。」
2人並んで歩くいつもの通学路。
突然貴大に名前を呼ばれ
『なに?』って振り返ると
「ずっと、ずっと大好きだから。俺は、何があっても、Aを守っていくし、これからもずっと一緒にいたいって思ってるから!」
私の手を握りながら、真剣な顔で言う貴大。
その姿が何だかおかしくて、ふって笑ってしまった。
「なにがそんなおかしんだよっ///」
『なんかプロポーズみたいだなって。わかってるよ〜ってことを真剣に言う貴大が、何か可愛くてwごめんね?』
可愛いと言われて怒ったのか
ふって笑ったのに怒ったのか分からないけど
「男に可愛いは禁句だから。」
って言いながら、私の唇に自分の唇を重ねる。
何回もしてるのに、夕焼けのせいなのか、貴大がいつもより色っぽく見えてドキドキした。
「何回もしてるのにドキドキしたの?w
…ったく可愛い〜な〜。」
恥ずかしくて下を向いてる私の頭をわしゃわしゃする。
なんかムカつくから仕返ししてやるっ。
『私が思う貴大のカッコイイところ!
その1!負けず嫌いで一生懸命なとこ!
その2!優しくて兎に角カッコイイ!
その3!私のことを一途に想ってくれるとこ!
そんな貴大が私は大好きです!!』
「おま…恥ずかしいから大声で言うなって…!」
大きな声で言えば、慌てて手で私の口を抑えようとする。
『仕返し〜( ´罒`)』
「やったな〜!」
2人の影が夕日で楽しそうに揺れる。
はたから見たらおかしな高校生かもしれない。
でもそんなの構わない。
だって私は貴大が好きなんだから。
私達が幸せならそれでいい。
卒業まで残り数ヶ月_____
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しおらん - すごい面白いです!でもこの後及川に行くのかって思うと辛いですね!早くどちらのオチもみたいです! (2017年12月5日 11時) (レス) id: 679bd2e3fd (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - その後の話読みたいです!あと、この作品が大好きなので、更新を無理しない程度に頑張って下さい! (2017年11月28日 13時) (レス) id: 73a977f80d (このIDを非表示/違反報告)
フルーツ侍 - お疲れ様です!とても面白い作品ですね、いつも楽しみです頑張ってください!!あと、その後のお話?読みたいです、できればでいいので書いてください、よろしくお願いします! (2017年11月28日 3時) (レス) id: d5eadaadbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぅむ。 | 作成日時:2017年11月27日 22時