せんせぇ ページ34
ヴィルside
｢それじゃあ、解散〜お疲れ様〜｣
授業が終わったあと、席を立った
レオナ｢おい、A｣
｢ん？｣
レオナ｢お前｣
｢なに？｣
レオナ｢なんか、生えてね？｣
｢え｣
フロイド｢あああああーーー！！！｣
｢？！ふ、フロイド？！｣
フロイド｢姉ちゃんダメじゃん！！魔法薬切れてる！！｣
｢ん？マジで？｣
ぴょんっ、と出たのは
レオナ｢あ？虎？｣
｢あれま〜…時々あるんだよなぁ｣
ラギー｢どういう事っすか？！
ウツボの人魚なんすよね？！｣
｢うん？ハーフだよ、ハーフ｣
ラギー・レオナ｢は？｣
｢んだから、フロイドとジェイドの姉だけど｣
｢イトコなんだよ、僕｣
｢んで、父親がウツボの人魚…で、
母親が陸の王者の虎の獣人｣
｢レオナなら聞いたことあんでしょ｣
｢氷河の国の隣国、炎の大陸を収め…敗北し
復活した国は、なんと言う？｣
レオナ｢…あん？……異都の国…？｣
｢そ！そこのお姫様でーす｣
レオナ｢なんの冗談だよ！！！いらねえ！！！｣
ラギー｢異都の国って、｣
ラギー｢龍・兎・羊が今なんかしてるとこっすよね｣
｢あー…なんか、種族に別れてお祭りしてるよ｣
ラギー｢今年は龍の年って聞いたっす｣
｢そうだね、喧嘩に勝ったんじゃないかな｣
ラギー｢他にもいるっすよね｣
｢蛇・鼠・猫・丑・虎・馬……だっけ？｣
｢まあ、時々しか帰らないしわからね。増えてんじゃね｣
レオナ｢…お前、本当に王族なら
その格好は言われねえのかよ｣
｢僕は異端児なんだ、人魚と獣人だぞ？
どっち取っても最強だし｣
ヴィル｢…｣
近づいて髪を解いた
｢ん？お、ヴィルちゃんじゃん｣
ヴィル｢…先生がどんな種族でも構わないわ｣
アタシの先生には変わりないもの、と言うと
一瞬だけ、彼女は目を潤ませた
｢ありがと、ヴィルちゃん｣
ジェイド｢…ところで、戻さないんですか？｣
｢あれ、ジェイドだ｣
ジェイド｢…Aさん、自国には戻らないんですか｣
｢戻ったよー｣
レオナ｢…｣
電話に出るレオナは叫ぶ
レオナ｢ああ？！異都の国の姫と婚約？！？！
おい！！！氷河の国の姫と終わったばっかだろ！！｣
ジェイド｢おやおや、従姉妹の婚約者ですか｣
フロイド｢トドは嫌なんだけどぉ｣
｢え、僕も嫌だな〜｣
フロイド｢サバンナと炎のなんて同じだろ｣
｢暑さはこっちの方が強め〜｣
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
