せんせぇ ページ25
主人公side
学園長としては行くなと言っていたけれど
ただの師匠だったら、行ってきてって
｢…｣
フ、と暗くなる
ハビィ｢やあ！リーチ先生｣
｢…こんにちは｣
ハビィ｢ここにはなんの用で来たの？｣
｢他の学校も学びたくなっただけよ｣
ハビィ｢他の用なら、手伝ってあげなくもないよ｣
｢(…信用出来ないんだけど、まあいいか)｣
｢私の資料があると聞いたの、くださる？｣
ハビィ｢あ、今は…チェーニャという生徒が持ってる｣
｢チェーニャ？｣
俺の事？と聞こえて見上げると顔だけ
｢…体、出てないわよ｣
ハビィ｢お、チェーニャじゃないか！｣
チェーニャ｢なに？俺に何か用〜？｣
｢私の資料あるわよね？｣
チェーニャ｢これぇ〜？｣
｢(…黄金の瞳の資料…)｣
チェーニャ｢中身は大したことにゃい｣
｢…そう｣
チェーニャ｢これが欲しくてここに来たんか〜？｣
｢…違うわ｣
｢この学園の誰かが、ばらまいた情報よ｣
ハビィ｢…自分たちでも調べたんだ、元の情報を｣
｢…それで？女性教師だってわかったのかしら｣
ハビィ｢え、…なんでそれを｣
｢私の元番の姉なのよ｣
ハビィ｢…なるほど｣
チェーニャ｢ソイツ、どうするんだにゃぁ〜？｣
｢…どうされたらあなた達は困るのかしら｣
チェーニャ｢ん〜困らにゃい｣
ハビィ｢あの教師は少々困った方でね…｣
ふぅん、大したことないんだ
｢(でも、フロイドやジェイドを狙ってるのは知ってる)｣
同じ人形なら、海のやり方をさせてもらうわよ
生徒が教師に迷惑をかけるのではなく
教師が生徒の迷惑になってるなんて
教師として恥ずかしくないのかしらね
｢錬金術の先生よね｣
｢丁度いいわ、情報ありがとうチェーニャ｣
チェーニャ｢お易い御用さ〜｣
ハビィ｢えっ、ぼ、僕には無いのか？！｣
｢ナンパしてきた生徒には興味無いわ｣
｢あ、そうだ｣
ハビィ｢なんだい？｣
｢その女性の教師の名前は？｣
ハビィ｢ルシアン・ユアンだ｣
｢あら、苗字が変わってるのね｣
ハビィ｢新婚さんなんだ、つい先日結婚したばかりさ｣
チェーニャ｢なんでも、海の中で1番強いって言われてる
鮫の旦那さんらしい〜｣
｢(…本当かな)｣
｢そう、ありがとう｣
私にも、鮫の知り合いはいるの
海の中なんて、危険でいっぱいよ
だからって、イルカの人魚が
鮫の人魚と夫婦になるなんて、嘘くさいじゃない
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
