せんせぇ ページ20
クルーウェルside
リーチ先生の足に噛み跡が
｢あら、消えないわねぇ｣
フロイド｢今すぐあのトドを絞め殺す…｣
ジェイド｢嫁入り前の姉の足を食べるとは…｣
｢何言ってるのよ｣
｢魚を見てお腹空いた猫がじゃれただけよ｣
フロイド｢じゃれで歯型つくかァ？！｣
ジェイド｢肝心のレオナさんはどこへ？｣
｢レオナちゃん？今、ラギーちゃんと
ヴィルちゃんに怒られてるところよ｣
あら、クルーウェル先生おはようございます、と
クルー｢リーチ先生…その足…｣
｢あら、嫌ですわ先生。猫の歯型ですわ｣
なんの心配もありません、とクスクス笑う
｢ジェイド、フロイド｣
｢私なら大丈夫よ｣
｢だから、いい子にしてて｣
ジェイド｢姉さんが言うなら仕方ないですね｣
フロイド｢ぐぬぬぬ…｣
｢言ったでしょう？｣
｢コチラからしたら、｣
｢猫は獲物なんだって｣
｢臆病な我々は、攻撃はしないけれど…｣
｢…本来のウツボと同じようにしないで欲しいわね…｣
人魚よ、私たちは
人を海に引きずり込むのが出来るのだから
気にしなくていいのよ、と
その時の彼女の目が黄金に光った気がした
クルー｢(あのリーチ双子とは違う瞳の色だな)｣
________
主人公side
レオナ｢好奇心だっつぅの｣
ヴィルちゃんやラギーちゃんにかなり怒られたらしい
そしてマレウスにも
｢レオナちゃん、お腹すいたの？｣
レオナ｢…ちげぇ｣
｢…じゃあ、なあに？｣
レオナ｢…｣
｢…？｣
彼が私の髪に触れて
レオナ｢マーキングだよ｣
｢マーキング？｣
レオナ｢お前気づいてねえのかよ｣
｢？｣
レオナ｢この学園、お前の瞳に気づいてる奴が多い｣
レオナ｢分かってんのか？
ここにいる方が危険なんだよ｣
｢…瞳｣
レオナ｢お前、時々目の色が変わる
既にオクタヴィネル寮の連中は知ってるだろ｣
レオナ｢…だから、ほれ｣
｢これなに？｣
レオナ｢なんかあった時の｣
｢私は教師よ、生徒よりは魔法はかなり使えるわ｣
レオナ｢ユニーク魔法を全員分把握してんのか？｣
｢…それは｣
レオナ｢言っただろ、危険だって｣
レオナ｢女の居ないこの学園で
守ってくれるやつはすくねえぞ｣
｢守られる気は無いけど｣
レオナ｢どうだか｣
｢(…匂いや視線でわかる)｣
フロイドもジェイドも居る
別に怖いことなんて起きないよ
海よりは、こっちの方がわかりやすいから
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
