せんせぇ ページ19
主人公side
マレウス｢だから言っただろう？｣
僕を番にすれば良かったんだ、と
｢…｣
モストロラウンジで潜ってた
｢(何が、番よ)｣
結局やることやって、夫婦になるだけ
そんないいものでも無い
人によって、圧力かけられて
一生捕まってるか、私の時のように
誰かに邪魔されて失うか
コンコンとノックされた
｢？｣
レオナが居て上を指さした
上に行くと
レオナ｢お前に頼み事がある｣
｢…なにもないよ｣
レオナ｢お前、マレウスに狙われてんのか？｣
｢…それは分からない｣
マレウスは言った
僕の言う通りにしないと、いつか
｢(…死ぬかもしれないから、隣に来いって)｣
それだけだから、別にどうってことない
レオナ｢お前の目、どんどん黄金になってんぞ｣
｢…猫みたいでしょう？｣
つい、噛みちぎっちゃうかもねと言ったら
レオナ｢…猫に魚はセットだろ？｣
｢……は？｣
ドボンッッとレオナは入ってきて
私に噛み付いた
_______
アズールside
さて、そろそろあの人を呼ぼうか…
と思ったら隣でフロイドが
不機嫌そうな声を出した
ジェイド｢あ｣
アズール｢何事です｣
ジェイド｢…｣
ニコ、と笑うジェイドは困り顔で
指を上に向けた
フロイド｢あんのトドがァ！！！｣
ジェイド｢落ち着きなさい、フロイド｣
フロイド｢姉ちゃんに噛み付くからだろうが！！｣
アズール｢噛み付く？？｣
そんな命知らずな人いますか？と
見るとレオナさんだった
それで、魔法で眠らされたのはレオナさんの方で
フロイド｢姉ちゃん！無事？！｣
｢ん？フロイドじゃん｣
ジェイド｢なぜ、足元を噛まれたんですか？｣
｢お腹でもすいたんじゃない？｣
アズール｢彼が魚を食べますかね？｣
知らないよ、と笑う
｢よい、…はぁ、重いな…｣
フロイド｢そんなん沈めとけよ｣
｢怖いこと言わないで｣
｢噛まれてもこんな程度よ｣
ちょっとだけの歯型
｢こいつがフグでもない限りどうって事ないわよ｣
｢ただの猫でしょ？じゃれただけ｣
魔法で浮かせたレオナさんを見る
｢彼、こう見えて結構臆病なの｣
｢人間にありがちね｣
アズール｢…彼は獣人ですし、それはないのでは？｣
｢あら、アズールだって｣
｢ずっと殻に閉じこもってたじゃない｣
いいのよ、臆病で
臆病こそ、よく見ているからと
僕の眼鏡を奪った
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
