他所と違うのは当たり前！！！

こども ページ10

梅原side


｢だーだーだー！｣

｢あびばあー！｣

｢にゃさりしゅ、まんにぁまー！｣



梅原｢(…また違う言葉言ってる…)｣

あれはなんかの信号か？と思ってしまうほど

梅原｢そうか、Aは宇宙人と会話してんのかも｣

天才か？A…なんて言ってんだろうなー

なんて思ってたら、ぼふっと俺に抱きついた



洗濯物を畳んでた手を止める

梅原｢ん？どうしたの？｣

洗濯物の山に手を入れて

タオルケットを持ってぐるぐる〜と歩き回った

梅原｢危ないよー｣

バサッとタオルケットを被って



梅原｢ん？｣

｢…あばあー、あぶあー、あびびあー、｣

オバケやってるのかな？

｢ああばー｣

ごろん、と寝そべって動かなくなった

洗濯物を片付けて戻ってきても動いてなくて

梅原｢…？｣



ぺら、とめくると

疲れたのか眠ってて

梅原｢ふふ、疲れちゃったか…｣

ふわふわのタオルケットだったから気持ちよかったのかも

抱き抱えて、Aのベッドに寝かせる

梅原｢…おやすみ、A｣



次の日の朝

｢…｣

ぼんやりしてて、それはそうだ

喘息で疲れてて

夜中の2、3時に咳してた

5時あたりで落ち着いて寝てたけど



10時、お腹すいてきたのか起きてきて

台所にいた俺のズボンを握って目を擦ってた

梅原｢おはよ、ご飯もうすぐでできるよ｣



コクン、と頭を動かすけどうつらうつらしてて

子供用の椅子に座らせて

梅原｢はい、食べなー｣

｢いちゃらきましゅ｣

梅原｢どーぞー｣

先にリンゴをしゃくり、と食べる

梅原｢美味し？｣

コクンと頭を動かすけど



眠くて眠くてそのまま手にリンゴを持って眠ってしまった

梅原｢あらー…限界だったか〜｣

ラップかけて冷蔵庫に入れて

Aを抱えてベッドに降ろした



梅原｢…おやすみ、A｣

夕方起きた、元気に暴れまくる

｢あじゃばあー！｣

梅原｢うお？！｣

どーん！とぶつかってきた

梅原｢危ないよー｣

｢…だ！！あ！！｣

梅原｢もーなあにー｣


｢あー！！！｣

指さした所にゴキブリ

梅原｢わあ〜…あっち行ってて｣

シュー！とかけて捨てた

後ろむくと鼻をつまんでて

｢むぐぐ…うー…｣



手で来ないでくださいってされた

ハグさせてくれ

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