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西山宏太朗の妹 ページ22

梅原side



思春期女子

俺の甥もそんな話し出てたなぁ…なんて

「…」

本を静かに読んでるAちゃんの後ろに回る



梅原「(……………え)」

真っ白、なんも書いてない

「…」

梅原「…」

え、この子…何してんの?



西山「ただいまー!!いい子にしてたー?!」

「おかえりなさい、お兄ちゃん」

梅原「…に、西山…あの」

西山「なんだお前!!Aの背後に回って
何しようとした?!ああん?!」

胸ぐら掴まれて前後に振られる



梅原「この子、急におかしくなった」

西山「お前だろうが!!!」

未成年!!しかもアリスコンに手を出すなんて!!!

と気が狂ってるけど、そこで



雄馬「あれ?Aちゃん
なんでなんも書かれてない本見てたの?」

石川「ほんとだー…………ん?なんかあるよ」

雄馬「ちっさ!!!!」



白い本の真ん中に文字があるらしい、俺には見えん

雄馬「これ読んでたの?!」

「この本、目を良くするためのものです」

どや!とドヤ顔する

梅原「なんだ、なんかすごい力でもあるのかと」

西山「お前みたいな変なことするとでも?」

普通の子ですが???と威嚇された


_______



神谷side



「浪川さん、これなんて読むんですか?」

浪川「俺に聞いてどーすんのよ!笑」

「だって…浪川さんに聞いた方がって」

宮野「いや、だっていい言葉言ってくれるよ?」

浪川「お前か!!!笑」



ててて、と小走りして

梅原「ん?」

服を引っ張って

「梅くん、これなんて読むの?」

梅原「どれ?」



梅原「…これ読めないの?」

「読めなーい」

梅原「ひらがなだよ?」

「読みたくなーい」

梅原「……………ちんすこう」

「………………」

かぁ、と赤くなった



梅原「え、なんで赤くなるの?お菓子だよ?」

「…男子がそれを変な事言うのでござるよ」

梅原「そうなんだー、ほっとけよ笑」

言えないのかといじられたらしい…可愛いなぁ



西山「ちんすこう貰ったよー!……ん?どうしたの」

「要らない!!!!」

梅原「学校でいじられてるらしいぞ、それ」

西山「え、紫芋パイにする?」

「パイって言わないで!!!」

西山「え」

梅原「ブッハッハッハッ笑」



くだらないことを言うのが小学男児だからな…

むむむむ、と怒ってた

神谷「よしよし、大丈夫だぞー」

「………ごめんなさい…」

西山「流石A!!謝れてえらい!!可愛い!!」

梅原「お前それはないだろ」

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作者名:のるのら | 作成日時:2022年8月15日 2時

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