【完】江口兄が妹と暮らすお話

江口拓也の妹50 ページ50

梅原side

｢裕一郎くーん！｣

ててててーっと走ってきたAちゃん

｢はい！｣

梅原｢ん？なあに？これ｣

｢これねー、私がイラスト書いたやつ！を作ったの！｣

着てみてー？と言われて着替えた


｢じゃーん！私も着たよ！｣

おそろい！とニッコニコ

梅原｢…可愛いね、これ｣

｢くふふ〜〜！｣


｢好きな人にプレゼント！へへっ｣

梅原｢(…結婚待ち遠しいよお嬢ちゃん…)｣

｢…あ、あのね｣

梅原｢うん、なあに｣

｢…私が…大きくなるまで…待っててください｣

ランドセルから出した花束を受け取る

梅原｢お、？｣


｢…約束…ひひっ｣

梅原｢…うん、約束｣

｢…あと…9年…｣

｢16まで…あと9年…｣

梅原｢あ、あのね｣

｢ん？｣

梅原｢18歳だから｣

｢へ？｣

梅原｢成人は20歳じゃなくて18歳｣

梅原｢結婚出来る年齢も女の子は16だったけど、18歳だから｣

｢え、ええええ！！！？？｣

梅原｢伸びちゃったんだよ〜笑｣

｢あと11年？！遠いよ！！｣


梅原｢俺…何歳だろう…｣

40後半…？やべえな…

｢待ってて！！｣

梅原｢ん？｣

｢絶対…幸せにします！｣

梅原｢ふは笑それ俺のセリフ笑｣

｢どっちでもいいと思う…｣

梅原｢(男前やな…こりゃ…)｣


｢…裕一郎くん…27歳年下は嫌ですか｣

｢生意気ですか｣

｢年上がいいですか…？｣

梅原｢…ふふ、ねえ、知ってる？｣

｢ん？｣

梅原｢…俺、7年前彼女作れてた状態だったのに｣

梅原｢作らずに今もこうしてるんだよ｣


｢…つまり…？｣

梅原｢つまりね、Aちゃんが大きくなるの｣

梅原｢俺、健気に待ってるんだよ｣

キラキラの黒目が余計キラキラする

梅原｢…だから、焦らなくていいよ｣

梅原｢長年の恋、実らせようね｣

｢うん！！｣

江口｢いや、うんじゃないし…もお〜辞めてよお…｣


｢やだ！！裕一郎くん以外無理！！｣

江口｢お兄ちゃんやだよー？結婚式待つの…｣

梅原｢お兄ちゃん参加しないって｣

｢えー…？お兄ちゃんの意地悪…｣

江口｢え、やだごめん…参加するから｣

花江｢11年後かあ〜楽しみだね〜｣

西山｢そうだね！Aちゃんどんな風に成長するんだろ〜｣


｢どんなのがいいですか｣

梅原｢ずっと可愛く俺を好きでいる子で｣

江口｢複雑すぎる！！｣

花江・西山｢ですよね〜…笑｣


江口さんの妹と俺は11年後に結婚する


end

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