【完】江口兄が妹と暮らすお話

江口拓也の妹31 ページ31

梅原side

｢けほっけほっ｣

辛そうにするAの頭を撫でる

1年ぶりに実家に帰って、両親と会い

アレルギーである、花江家の猫に会い

初めて赤ちゃんを見て、色んな人達と関わったらこうなる

梅原｢…｣

Aはうなされてて

｢…うっ、…けほっけほっ…ぐず、おかあしゃ…っ｣

梅原｢…よしよし、大丈夫、大丈夫｣

お母さんと言って手を伸ばしてたからその手を握る

家事やらなんやらをしては見て、明日は休みだから

見てたんだけど、ふと

梅原｢よし｣

立ち上がって引き出しを開ける

梅原｢うーん、これかな｣

Aを起こしてご飯を食べさせてお薬を飲ませて

また寝かせて頭を撫でて子守唄

梅原｢…よしよし、｣

大好きな歌が学園ベビーシッターズだから

梅原｢…歌ってあげましょう、生声だぞ〜笑｣

歌って、お腹をとんとん、とんとん、として

汗を拭いてまた、撫でて

梅原｢…大丈夫かな｣

またリビングに戻って作業を始めた
_____

Aがなんとか咳は出なくなったけど

まだぼやーっとしてて

飲むゼリーを飲ませて、頭を撫でた時に

｢…うめちゃ…｣

梅原｢ん？｣

｢…しょれ、なに？｣

梅原｢これはね、Aの友達の梅一郎｣

｢うめいちろ？｣

梅原｢そう、一緒に居たいだって｣

仲良くできる？と言って渡したのは

｢…かわい…ねこしゃん｣

俺が作った猫のぬいぐるみ

梅原｢梅一郎です、Aちゃんの風邪菌やっつけに来たよ！｣

｢たたかうの？ひーろー？｣

梅原｢そうだよ、僕はAちゃんを守るために生まれたんだ｣

｢…しゅごい…うめいちろ｣

梅原｢だから、僕を抱きしめて寝るといつの間にか元気になれるんだ、抱きしめてくれる？｣

｢…だきしめます、｣

梅原｢…ありがとう！嬉しいな〜｣

｢…ドキドキしゅる、うめちゃ、うめいちろひーろー！｣

梅原｢ね、凄いねカッコイイね｣

｢うめちゃ、ありがちょ、｣

梅原｢どういたしまして｣

そう言って俺に抱きついたから背中をとんとんすると

いつの間にか眠っていて

俺も眠かったから一緒に寝そべって寝てた

起きるとまだAは寝てて

小さな手が梅一郎を抱きしめていて

梅原｢…ネットで調べて作ってよかった…｣

簡単にできるって書いてあったから作ったけど

気に入ってもらえてよかったな…

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