【声優・短編集】2

スイッチの違い【梅原裕一郎】リク ページ25

主人公side



｢むむ…｣

彼氏である梅原裕一郎からのLINEがない

｢…ここ1ヶ月と来てない…｣

友達期間、付き合ってすぐ、そして

現在交際3ヶ月目に入ろうとしてるけど

｢…減ったなぁ…｣

あけおめ〜〜！なんて言って

その後に文を長々と書いたら



そっかって来て終わった

たったそれだけ。なのに舞い上がって

LINE来たぁ！！！ってなった



正直言って、梅原裕一郎は元彼で

高校の時付き合って別れてを繰り返してた

運命だとか思ってる、勝手に

だって、こっちが縁切りたくても

向こうから結びに来る



なのに、私は彼に会いたくて

スタッフやってる

本当なら養成所に通って

声優になろうと、今努力中なんだけど

スタッフの仕事も楽しくて忙しい



｢…会いたいなぁ｣

見たい、本物を

生意気な梅原、私に会いに来て欲しい

今日たまたま休みでお菓子作った

家事崩壊な私、作るの大変だった



｢出来たよっと｣

送信したら



え？なに？

と返信きて

｢き、来た？！？！｣

でも気づいた



｢…子供っぽい…｣

そんな報告31がする事かな

もうすぐで32になるのに

｢…｣

梅原は報告派

連絡するのにコミュニケーション要らない

決まらないことをベラベラと話したくない方



｢…やめよ｣

女はコミュニケーションで信頼度を上げたがる

でも男は決まってないこと長くはしたくなくて

決まったことを聞いたり言うだけで満足する

｢…馬鹿だ…｣



忙しいのに邪魔しちゃってる

最近健康にいい事しようなんてしてるけど

そんな情報はスタッフ内で聞くだけだ

あとは、ラジオとか…YouTubeとか

Twitterで他の同業者さんがツイートするくらい



｢(…彼女なのに、何も知らないや…)｣

なんで付き合えたのかわからない

好きだからって言われた

だから付き合った

私だけ彼氏である彼に好き好き好きー！なのに

彼の好きは最初だけだ



｢…。キモイ…私｣

あの頃と変わってない

だから別れたんだ

勝手に依存して、勝手に舞い上がって

勝手に嫉妬して怒られたというのに



｢(…別れようかな)｣

LINEした後、変なこと送ったかもって思って

なんでもないって言って、消去したり

相手の反応で怖がっちゃうなんて

この先続かないし私が疲れちゃう



｢…｣

LINEを私はブロックした

これでいい、これで



目の前のこと集中しよう

大好きだったよ、梅原

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