【完】なんて言うか…大変だね…？

へえ〜…28 ページ28

梅原side

｢…ッてて…、えー…｣

女｢きゃはは笑ドンマイ笑｣

｢トイレ行くわ｣

女｢行ってらっしゃい〜……これだよね？｣

女2｢うん、梅原さんに貰ったリップ｣

女｢ほんと似合わなくない？｣

女｢確かに、奪っとく？笑｣

女2｢早く取っちゃいなよ、わざわざ刃物中に入れといたんだし｣

と、奪うからわざと後ろに立ってたら

｢梅原くんどうしたん？｣


女2｢え？！｣

バッと隠すから、じーっと見てた

女｢あれ、早かったね｣

｢うん｣

梅原｢…｣

女｢梅原さんはどうしたんですか〜？｣

｢…あれ？リップない…どこやったんだっけ…｣


女2｢知らなーい、トイレなんじゃね？｣

｢え、さっき…ポーチに入れといたのに…｣

梅原｢ねえ、その手にあるの、リップじゃね｣

女｢あ、あー！そうそう！ほら！渡しとこうと思ってた！｣

｢え、どこにあったの？｣

女｢なんか、落ちてたよ？床に｣

｢そうなの？！よかった〜…｣

梅原｢佐藤｣

｢え？｣

梅原｢西山さんが呼んでる｣

｢え、まじか｣

梅原｢移動しながら話そ｣

｢あ、うん、じゃあね｣

女｢え、ちょ、｣


荷物を奪って持って歩く俺に慌てる女

｢？ごめん、また今度ね｣

離れたところで荷物を渡す

｢ありがとう｣

梅原｢…ごめん、｣

｢え？何が？｣

梅原｢…そのリップ、俺が預かっとくわ｣

｢え、なんで？｣

梅原｢あの二人に取られてたぞ｣

｢…え、｣

梅原｢…それを奪うために、お前怪我したんだよ｣

｢…｣

梅原｢…、ごめん｣

手を取ると血が滲んでる絆創膏


｢…梅原くんが居なかったら…持ってかれてたんだね…｣

梅原｢…｣

｢よかった、｣

梅原｢は？｣

｢このリップ、本当に気に入ってるから…｣

｢梅原くんが居なかったら、戻ってこなくなって｣

｢泣いてたかも笑｣

俺にリップを渡してきた

｢預けます、｣

梅原｢…うん｣

｢…私、梅原くんと一気に仲良くなったからだよね、｣

気をつけなきゃねと笑ったけど


梅原｢(そんなの、俺らには関係ないだろ…)｣

その後から大事なものはマネージャーに預ける事になり

｢貴重品というか…ミニバック持ってるよ！｣

俺のポッケには常に、女物の口紅が入ってて

佐藤を見つけては俺が塗ってた

梅原｢うん、似合う｣

｢ありがと！いってきまーす！｣

梅原｢(…メイクさんとかこんな気分なのかな)｣

ちょっと気持ちがわかったような気がした

へえ〜…29→←へえ〜…27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す