第9話 ページ9
ツ「はあ………………昨日は本当に疲れた………………。」
雲ひとつない快晴の朝、9代目に用意してもらった部屋のベッドにツナは大の字になって寝ている。
広さは実家のリビングの2倍はある。床には上質なカーペットが敷かれ、窓枠や電灯に至るまで細やかな装飾が施されていた。
リ「たったあれぐらいで情けねえぞ。」
ツ「あれだけって………………町中を半日以上走ったんだぞ？」
向かい側のベッドに座っているリボーンが呆れたようにため息をつく。
獄寺に追いかけられたツナは屋敷を飛び出し、右も左も分からないフィレンツェの街を縦横無尽に走り回った。最後は獄寺が(一時的に)折れる形となり、帰ってきたのは夜の10時のことだ。
ツ「おかげで夕飯は抜きだし、朝も獄寺くんの視線が気になってろくに食べれなかったし………。」
リ「良い修行にはなったからいいじゃねえか。」
ツ「少しも良くないよ！！」
だいたい、俺はボスになる気はないし！！
リ「ここまで来て、まだそんなこと言ってんのか。お前は、リング争奪戦でザンザスに勝った時点でボスになることは決定してるんだ。良い加減腹を括れ。」
あれは………………ボスになりたいから戦ったわけじゃないし………………。
リ「それに、お前言ったじゃねえか。“お前に9代目の跡は継がせない”って。」
確かにいったけど…………………俺はボスになるなんて一言もー、
リ「さて、今日はまず第一歩としてボンゴレ関係者達に挨拶にいくぞ。昨日出来なかったからな。」
ツ「人の話聞けよ！！」
リボーンはそんな叫びも無視し、ベッドから飛び降りる。
リ「さっさと起きろ。」
ツ「絶っっっっ体嫌だ！」
昨日のパーティーでは多くは見れなかったが怖い顔ばかりだったのを覚えている。あんな人達の所になんて行きたくない。完全に懐に銃を入れているタイプだ。誰が行けるか。
ツ「俺はまた寝るからな！」
今回ばかりはリボーンに流されるわけにはいかない。そう抗議の意味も含めて頭からシーツを被り身体を丸める。
リ「おい、ガキみたいなことしてんじゃねえぞ。」
ツ「ガキの俺がガキみたいなことして何が悪いんだよ。」
フカフカのベッドにスベスベのシーツという最強の組み合わせに一気に眠気が襲って来た。リボーンに何か言われる前にこのまま寝てしまおう。そう思って目を閉じたその時ー、
『コンコンッ』
部屋に響いたノックの音が、意識を覚醒させた。
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五月雨(プロフ) - 続き気になります！頑張って下さい (2017年2月27日 23時) (
レス) id: 532e1d96ce (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 凄い面白いです。続きをまっています。 (2016年2月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f70fb0fdf (このIDを非表示/違反報告)
☆ - すごい面白いですっ。更新頑張って下さいっ。 (2015年8月13日 11時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 待ってました！！ ＸＡＮＸＵＳが一体誰のことを話していたのかすっごく気になります！！ これからも楽しみにしてます！ (2015年8月8日 14時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - 待ってました！これからも無理なく頑張ってください！ (2015年8月8日 11時) (レス) id: 2faa68524c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：干支神 | 作成日時：2014年7月13日 13時
