第44話 ページ44
獄「そこでです！そういうことに一番詳しい白蘭に尋問をかけましょう！幸いにも奴は今ここにいますから！チャンスは今しかありません！！」
言って勢いよく立ち上がった獄寺の眼はやる気と闘志に燃えていた。確かに得策と言えばそうなのだが、あの白蘭が素直に話すとは思えない。けれど獄寺がこうなると誰も止められず、その分起こりうる被害も大きくなってしまうのが難点だ。
ツ「ご、獄寺くん。やる気なのは良いけど、あんまり張り切りすぎると周りが大変なことに……。」
無駄だと分かっていつつもツナは獄寺を窘めるように言って見る。しかし案の定、獄寺にはまったく聞こえていなかったようで。
獄「いざとなったら実力行使です！！絞めて絞めて絞めあげましょう！！」
ツ「ストップストップ！！危なすぎるから！！」
ダイナマイト片手に飛び出そうとした獄寺をなんとか捕まえて押し留まらせる。どうして穏便に事を進められないの！？もっと平和的に話し合おうよ！！
獄「１０代目……すみません、出過ぎた真似をお許しください……」
ツナの必死な形相に獄寺も漸く正気付いたらしい。体の力を抜いた獄寺の拘束を解きツナも一息吐いてイスに座り直す。良かった、ひとまず惨事は免れたみたい……。
ツ「とにかく、暴力はダメ！白蘭の所にはユニもいるんだから、彼女を危険には晒せないよ」
獄「そ、そうでしたね……軽率でした」
綺麗に背筋を伸ばす獄寺くん。別にそこまでしなくてもいいけど・・・とりあえず獄寺くんは収まってくれた。あとは白蘭に聞くだけだが、やっぱり素直に答えてくれるとは思えない。うーん……どうしようか……。
ツ「……マシュマロでも持っていけば、少しくらい効果はあるかな？」
獄「お任せを！すぐに準備します！」
思い付きの呟きに獄寺はすぐさま反応してすぐさま部屋を飛び出していく。止める間もなく出ていった彼をツナは止めることもできず、ただその背を見送ることしか出来なかった。獄寺くん、速すぎるよ……。
ツ「……でも、成功すればいいか」
行ってしまったものは仕方ない。獄寺が戻ってきたら白蘭の元へ、お茶会と表して穏やかな流れで話を聞ければそれでいいや。そう考えたツナはとりあえずすぐにでも出られるよう部屋に散乱した書類の整理を始めることにした。
続く (更新停止中)
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五月雨(プロフ) - 続き気になります！頑張って下さい (2017年2月27日 23時) (
レス) id: 532e1d96ce (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 凄い面白いです。続きをまっています。 (2016年2月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f70fb0fdf (このIDを非表示/違反報告)
☆ - すごい面白いですっ。更新頑張って下さいっ。 (2015年8月13日 11時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 待ってました！！ ＸＡＮＸＵＳが一体誰のことを話していたのかすっごく気になります！！ これからも楽しみにしてます！ (2015年8月8日 14時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - 待ってました！これからも無理なく頑張ってください！ (2015年8月8日 11時) (レス) id: 2faa68524c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：干支神 | 作成日時：2014年7月13日 13時
