第36話 ページ36
リ「……………で、最後におめーが残ったのか。」
重々しい空気を打ち払うようにリボーンが皮肉めいた口調で言った。
ザン「ああ、死に損ないがたった一人残った。」
対する未来のザンザスは自嘲気味にそれを返す。フードの下から見えるその口は己に対する嘲りで歪んでいた。
白「……………結局 、何が言いたいの？」
未来のザンザスの真意が分からずはっきりと問いただす白蘭、しかし未来のザンザスはそれを鼻で笑った。
ザン「てめえらの知っている通りだ。俺はこの時代の俺と何一つ変わっちゃいねえ………。」
未来のザンザス立ち上がり、リボーン達に背を向ける。
ザン「俺の中にあるのは……………怒りと憎しみ。それだけだ。」
そしてそのまま屋根から飛び降り、リボーン達の視界から完全に消えてしまった。
白「…………どう思う？」
リ「どうだろうな、ザンザスは元々本心を表に出さねえ男だ。今まで言ったことも全部嘘かもしれねえ。」
マフィアらしいといえばらしい。しかしこれでは未来のザンザスの本意を知ることができない。
白「あーもう！ザンザスくんって本当によくわからないなあ！」
苛立ったように声をあげながらそのままゴロンと屋根に寝そべる白蘭。
白「あ、そうだ！」
と、何かを思い付いたようにガバッと起き上がる。
リ「どうした？」
白「ツナヨシくんに聞いてみよう！」
リ「ツナにか？」
白「うん！彼の超直感に判断願おう！」
リ「超直感か…………まあ悪くはねえな。」
ツナが持つ超直感なら未来のザンザスの言葉が本心かどうか分かるかもしれない。
白蘭は反動をつけて勢いよく立ち上がった。
白「そうと決まれば善は急げ！早速ツナヨシくんの所に行こう！」
リ「俺ももちろん行くぞ。」
リボーンがひょいっと白蘭の肩に乗る。そして白蘭はスキップで屋根の縁まで行くと何の躊躇もなく飛び降りた…………。
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五月雨(プロフ) - 続き気になります！頑張って下さい (2017年2月27日 23時) (
レス) id: 532e1d96ce (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 凄い面白いです。続きをまっています。 (2016年2月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f70fb0fdf (このIDを非表示/違反報告)
☆ - すごい面白いですっ。更新頑張って下さいっ。 (2015年8月13日 11時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 待ってました！！ ＸＡＮＸＵＳが一体誰のことを話していたのかすっごく気になります！！ これからも楽しみにしてます！ (2015年8月8日 14時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - 待ってました！これからも無理なく頑張ってください！ (2015年8月8日 11時) (レス) id: 2faa68524c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：干支神 | 作成日時：2014年7月13日 13時
