第33話 ページ33
ザ「口先だけならどうとでも言える。何を根拠にそんな事がー、」
ザン「その辺にしておけ。」
ザ「！」
更なる言葉をかけようとしたザンザスを未来のザンザスが立ち上がりながら制止させる。その瞳に、もうあの感情はない。
ザン「カスには好きなだけ言わせておけばいい。所詮戯れ言は…………戯れ言でしかねえ。」
そういい放ち、未来のザンザスは踵を返し歩き出す。
ツ「え？どこに行くつもりだよ？」
ザン「話はもう終わった。どこに行こうが俺の勝手だろうが。」
立ち止まった未来のザンザスは振り向かずにそっけなく答えると再び歩き出す。それを引き留める者はおらず、未来のザンザスはそのまま部屋から出ていってしまった。
獄「……………話すだけ話して勝手に帰るとは…………なんて自分勝手な野郎だ。」
鼻で笑って未来のザンザスが出ていった扉を見つめる獄寺。あいつの傍若無人は今に始まったことじゃないと思うけど…………相変わらずだなあ……………それにしてもー、
ツ「あれは……………何だったんだろう………？」
未来のザンザスが垣間見せたあの感情。ああの時の紅い瞳は純粋な驚き、微かではあったがどこか懐かしむような、そんな感情が見て取れた。
山「どうかしたのか？」
ツ「ううん、何でもないよ。」
ちょっとした呟きが聞こえたのか、山本が心配そうに問いかけてきたので、大丈夫だと言う風に笑いかける。そしてとある人物に視線を移した。
ル「全く！そんなに鼻血垂らして、みっともないわよ！」
ス「う"お………すまねえ…………。」
ルッスーリアが顔に押し付けてきたハンカチを受けとり、顔を拭うスクアーロ。未来のザンザスがああなった原因は間違いなくあの時のスクアーロの言葉だ。
ス『俺は死なねえ！絶対に！！未来がどうとかは関係ねえ！！俺が死ぬのは……………お前の剣として死ぬときだけだあ！！！』
いかにもスクアーロらしいセリフ。これと言って未来のザンザスを驚かせるような内容でもない。
何故未来のザンザスはあんな感情を抱いたのか？そして何故自分もデジャブを感じたのか？考えても考えても答えは出ない。
リ「………………。」
そして、そんな思考にふける自分を含む誰一人として気づかなかった。リボーンが一人静かに部屋を出たことに…………。
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五月雨(プロフ) - 続き気になります！頑張って下さい (2017年2月27日 23時) (
レス) id: 532e1d96ce (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 凄い面白いです。続きをまっています。 (2016年2月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f70fb0fdf (このIDを非表示/違反報告)
☆ - すごい面白いですっ。更新頑張って下さいっ。 (2015年8月13日 11時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 待ってました！！ ＸＡＮＸＵＳが一体誰のことを話していたのかすっごく気になります！！ これからも楽しみにしてます！ (2015年8月8日 14時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - 待ってました！これからも無理なく頑張ってください！ (2015年8月8日 11時) (レス) id: 2faa68524c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：干支神 | 作成日時：2014年7月13日 13時
