第21話 ページ21
9「待たせてすまない。彼の傷が思いのほかひどい状態でね。少し時間がかかってしまった。」
そういって先に入って来たのは9代目、その後ろにはユニが続き、そしてー、
『！』
事の発端である未来のザンザスが、フードも包帯も巻かれていない、顔の左半分が黒い痣で覆われた異様な姿を隠そうともせず、堂々と入ってきた。
ス「ベル、マーモン、ルッス、レヴィ。」
その三人をみたスクアーロがそう名を呼びながら立ち上がる。それを見て察したベル達も立ち上がり、新たに入ってきた三人にソファーを譲る。
ユ「ありがとうございます。」
一番大きいソファーに9代目とユニが腰掛ける。そして一人用の、ちょうどザンザスと机を挟んで向かい合う位置のソファーに未来のザンザスが座る。そこで初めてザンザスが目を開き、向かい側の自分と瓜二つの容姿の男を見据えた。
ザ「……………………。」
微かな殺気を含んだ瞳に位置的に二人のザンザスの間に腰掛けた9代目とユニは苦笑いを浮かべたが、その殺気を向けられた未来のザンザスは鼻で笑っただけだった。
ザン「殺気を隠そうともしないあたり、余程俺を殺したいらしいな。」
ザ「……………だったら、死ぬか？」
ザン「やれるものならやってみろ、ドカス。」
ブチッと、全員の耳にザンザスが切れた音が確かに聞こえた。
ス「てめえらあ！！ボスを止めろお！！！」
怒りのままに立ち上がり銃を抜き放とうとしたザンザスを4人がかりで抑え込む。その様子を見て唖然とする獄寺達と片手で額を抑える9代目、あたふたするユニ。喧嘩をふっかけた未来のザンザスはクツクツと笑い、明らかにこの状況を楽しんでいた。
リ「その辺にしておけ。」
未来のザンザスの足元から呆れを含んだ制止の声がかかる。そこには今まで隣に座っていたはずのリボーンがいた。い、いつの間に……………。
マ「自分で自分をからかっても、なに一つ得はないよ。ボス。」
未来のザンザスの目の前にフワリと舞い上がったマーモンがさらに付け足す。その後ろでは鬼の形相を浮かべたザンザスが4人を振り解こうともがいていた。
ザン「…………………少し、遊びが過ぎたか。」
『！』
ザン「悪かったな。」
…………………………………………………………………え？
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五月雨(プロフ) - 続き気になります！頑張って下さい (2017年2月27日 23時) (
レス) id: 532e1d96ce (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 凄い面白いです。続きをまっています。 (2016年2月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f70fb0fdf (このIDを非表示/違反報告)
☆ - すごい面白いですっ。更新頑張って下さいっ。 (2015年8月13日 11時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 待ってました！！ ＸＡＮＸＵＳが一体誰のことを話していたのかすっごく気になります！！ これからも楽しみにしてます！ (2015年8月8日 14時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - 待ってました！これからも無理なく頑張ってください！ (2015年8月8日 11時) (レス) id: 2faa68524c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：干支神 | 作成日時：2014年7月13日 13時
