第14話 ページ14
ス「はっ！ようやくおでましかあ。」
誰も何も言わない中、いちばん始めに声をあげたのはスクアーロ。その目は獲物を見据えた鮫のようにギラついている。
ベ「しししっ。退屈凌ぎには丁度よさそうな相手じゃん。」
マ「見世物として売れば、少しは金になるかな。」
ル「ちょっと！いい男だったらコレクションするんだから。誰にも渡さないわよ！」
レ「集中しろ！！敵が目の前にいるというのにー、」
ベ「うっせーよ、クソヒゲオヤジ。」
レ「くそひ……………おのれ！貴様からさきにミンチにしてくれる！！」
ス「ゔおおおい！遊んでる場合じゃねえぞお！！」
さっきの緊張感はどこへやら。場の雰囲気などまったく忘れているかのように遊び(殺し合い)始めるスクアーロ達。がー、
ザ「黙れ、カスども。」
後ろから響いた低い声に、全員の動きがピタリと止まり場の空気が凍りつく。声音だけでその人物が不機嫌であるとわかり、スクアーロ達は恐る恐る声が聞こえた方へと振り向いた。
レ「ぼ、ボス……………。」
はるか後方から、静かな殺気を携えた男、ザンザスが悠然と歩いてくる。先ほどの声だけで完全に萎縮した男たちは引き下がり、自ら道を譲って行く。王が歩む道を誰も邪魔しようとはしなかった。
ル「ボスったら、かなり不機嫌ね。」
ベ「レヴィがうるせーからだろ？」
レ「なぬうっ！？」
マ「それもあるかもしれないけど、今回は別だろうね。」
ス「だなあ。」
そうして、スクアーロ達の元まで来たザンザスの両手には既に銃が握られている。ここまで来てなお止まろうとしないザンザスをみてスクアーロ達も無言で道を譲る。そしてー、
ザ「………………。」
ザンザスはまっすぐと、屋根の上の敵を見た。
？「……………。」
ザンザスから放たれる微かな殺気に、黒の亡者が頭を下げる。今まではどこを見ているのかすら分からなかったが、今は確実にザンザスを見ているだろう。しかし、ザンザスの殺気を受けてなお、黒の亡者からは何も感じない。しばらく睨み合っていた両者の沈黙を先に破ったのはザンザスだった。
ザ「………………かっ消す………！！」
両手の銃をまっすぐと黒の亡者に向け、間髪入れず発砲する。二つの光弾は黒の亡者に一直線に向かっていきー、
『ドガァンッ！！』
屋根ごと黒の亡者をかっ消された。はずだった。
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五月雨(プロフ) - 続き気になります！頑張って下さい (2017年2月27日 23時) (
レス) id: 532e1d96ce (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 凄い面白いです。続きをまっています。 (2016年2月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f70fb0fdf (このIDを非表示/違反報告)
☆ - すごい面白いですっ。更新頑張って下さいっ。 (2015年8月13日 11時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 待ってました！！ ＸＡＮＸＵＳが一体誰のことを話していたのかすっごく気になります！！ これからも楽しみにしてます！ (2015年8月8日 14時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - 待ってました！これからも無理なく頑張ってください！ (2015年8月8日 11時) (レス) id: 2faa68524c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：干支神 | 作成日時：2014年7月13日 13時
