第2話 ページ2
大空に浮かぶ真っ白な雲海の上を鉄の鳥が滑らかに飛んでいく。
特に問題もなく飛行する飛行機の中で、一人の少年がボーッと外を眺めていた。
ツ「…………………はあ………。」
リ「お前、何回ため息ついてんだ？」
少年の隣に腰掛けた小さな人影。黒いスーツに帽子、ツバの上にカメレオン。首にはおしゃぶりのレプリカ。少年の家庭教師であり最強の殺し屋、リボーンである。
リ「そんなに9代目会いにに行くのが嫌か？」
ツ「別に………………9代目に会えるのが嫌じゃ………………。」
リ「じゃあ何だ？」
ツ「だって……………………ボンゴレ関係者全員参加のパーティーってことは……………。」
獄「そうです！！あのヴァリアーも必ず来るんです！！」
そういって勢いよく立ち上がったのは、髑髏などの気味が悪い装飾品をこれでもかと身につけた以下にも柄の悪そうな少年、ボンゴレ嵐の守護者、獄寺隼人。
獄「今回こそ！！あのザンザスに10代目を認めさせねえとー、」
山「まあまあ、少し落ち着けって！」
機内のほぼ全員から不審な目で見られていた獄寺をその隣に座っていた少年が座らせる。
この少年はボンゴレ雨の守護者であり獄寺達の同級生である山本武だ。
山「俺はスクアーロに会えるのが楽しみだな、代理戦争以来だからな♪」
獄「敵に対して楽しみもクソもあるか！！」
リ「あいつらもボンゴレだぞ？」
獄「そ、それはそうなんですが………………。」
山「敵じゃなくてライバルってことでいいんじゃねえか？」
リ「ライバルって柄じゃあねえと思うがな。」
そうして3人で盛り上がり始めたのをみて、次期ボンゴレ10代目である少年、沢田綱吉は再び窓の外を見る。
どこまでも果てし無く続く雲海は幻想的ではあったが、今のツナにはそんな風景を感慨深く眺められるほどの余裕はない。自分が最も苦手とするザンザスが来るというだけでため息がでてしまう。向こうだってできれば会いたくないと思っているだろう。今この瞬間に、この飛行機に何か問題が生じてイタリアに行けなくなってしまえばいいのに………………。
ツ「本当に…………………ついてないなあ………………………。」
今日何度目かも分からないため息をつき、ツナ御一行を乗せた飛行機は異常が起こる気配を一切見せず、イタリアへと飛んで行った…………………。
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五月雨(プロフ) - 続き気になります！頑張って下さい (2017年2月27日 23時) (
レス) id: 532e1d96ce (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 凄い面白いです。続きをまっています。 (2016年2月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 7f70fb0fdf (このIDを非表示/違反報告)
☆ - すごい面白いですっ。更新頑張って下さいっ。 (2015年8月13日 11時) (レス) id: 44695f2e16 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 待ってました！！ ＸＡＮＸＵＳが一体誰のことを話していたのかすっごく気になります！！ これからも楽しみにしてます！ (2015年8月8日 14時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - 待ってました！これからも無理なく頑張ってください！ (2015年8月8日 11時) (レス) id: 2faa68524c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：干支神 | 作成日時：2014年7月13日 13時
