曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ9)

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三校対抗試合湖ページ9

ル｢紳士、淑女のみなさん、少年、少女諸君_______｣

時間が巻き戻されると途端にルード・バグマンの声が辺りに響き渡っていた。

大きな声援が上がり、湖の中を泳ぐアルバス、A、スコーピウスの影が映し出される。

易々と水をかきながら潜っていく。

地上では、それぞれの学校の選手に送られる声援が上がっており、水中でもその声はよく聞こえた。

ル｢ハリーは鰓昆布、実にいい。セドリックは_______おお、【泡頭の呪文】を使って湖に潜ります｣

セドリック・ディゴリーが水中を泳いで3人に近づいてくる。

頭は大きな泡に覆われている。

スコーピウス、アルバス、Aは杖を取りだし、同時に肥らせ呪文を放つ。

呪文がセドリックに当たり、セドリックの周りの水が輝く。

セドリックの体が膨らみ始め、浮いていく。

その光景を二人の少年と一人の少女が見ている。

ル｢おお、なんと、セドリック・ディゴリーが浮上してきて、そのまま飛んでいきます。勝者は分かりませんが、敗者は決まりました。セドリック・ディゴリーです｣

スコーピウスとAは水中で顔を見合せてニコリと笑う。

ル｢おお、なんと更にすごいことになっています！セドリックの回りで花火が炸裂！【ロンはハーマイオニーが好き】と謳いあげています！見物人たちは大喜び、セドリックの表情たるや。これは見ものです。かなりの悲劇です、屈辱です！｣

アルバスは満面の笑みを浮かべて、スコーピウスとAとハイタッチをする。

3人は水面を目指して上がり始める。

セドリックに対する笑い声が聞こえて世界が一変する。

閃光が走り、何かが砕けるような音がしてタイムターナーの音が止む。

時間が戻り、Aとスコーピウスは突然、湖から顔を出す。

ス｢やったー！｣

スコーピウスとAは拳を突き上げる。

二人は一呼吸置く。

Aは辺りを見回す。

｢アルバス？アルバスはどこ？｣

ス｢アルバス？｣

スコーピウスは水中を見回して顔を出す。

｢アルバスがいない！｣

二人はパニックに陥る。

ス｢アルバス…アルバス…｣

すると足音が近づいてきて、2人の近くでピタリと止まる。

｢アルバス！？｣

Aが振り返るがそこにいたのはもちろんアルバスでは無い。

ドローレス・アンブリッジだ。

ド｢スコーピウス・マルフォイ、A・ヴァレンタイン。今すぐ湖から出なさい｣

ドローレスは2人を引き上げる。