曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ22)

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代償ページ22

ハー「君たちはどの呪文を使ったの？」

ス「第一の課題では武装呪文。次に肥らせ呪文」

セ「そのあとその場を去ったのか？」

「タイムターナーが去らせてくれました。第一これには制約があって、５分しかその場にいさせてくれないのです」

Aはタイムターナーに目を落とす。

ハー「時間が動いても場所は変わらないの？」

ス「そうです。出発地と同じ場所にタイムトラベルして戻るんです」

セ「さすれば、この件は我輩とこの子達だけで」

ハー「気を悪くしないでほしいんだけど＿＿＿この件は私以外に任せられない」

セ「君が外に出たのは随分前だろう＿＿＿外に出ればディメンターにキスをされるだろう」

Aとスコーピウスはディメンターと言う言葉に身震いする。

魂を吸いとられればすべてが終わりだ。

アルバスも救えない。

ハー「これは世界を変えるチャンスなのよ」

ハーマイオニーが頷くとロンは地図を広げる。

ハー「間違いなくやってのければハリーは生きている、ヴォルデモートは死ぬ。どんなリスクもとる価値がある。ただ、スネイプ＿＿＿＿あなたの代償は申し訳ない」

セ「時には代償は支払わねばならぬものだ」

ハーマイオニーとスネイプは顔を見合わせ頷く。

スネイプの顔がわずかに悲しげに歪む。

Aはなんとも言えないこの感情に息がつまりそうになる。

スコーピウスがその背中をさする。

ハーマイオニーはスコーピウスに向き直り、タイムターナーを指さす。

タイムターナーにハーマイオニーは微笑みかける。

ハー「タイムターナーがうまく機能するように願いましょう」

ハーマイオニーがタイムターナーを受けとると時計は振動し、爆発的に激しく動き始める。

巨大な閃光が走り、なにかが砕けるような音が響く。

時は反対方向に流れ始める。

バン！という音と同時に一同は姿を消す。