曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ11)

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警戒と緊張ページ11

それから飛ぶように3日が経ち、スコーピウスとAは誰彼構わず色々な人にハリー・ポッターのことを聞いて周った。

ローブはずっと暗く真っ黒になっており、学校の内装もかなり変わっている気がする。

まずもって自分とスコーピウスはどうして一人部屋なのか。

かなり広い部屋をなぜ一人で使っているのだろうか。

一体自分はこの世界でどんな立場なのだろうか。

落ち着かず立ち上がり部屋の中をグルグルと円を描くように歩く。

クローゼットを開ければ真っ黒な服ばかりでこの変な世界に来るまでの服は全てない。

すると部屋の扉がノックされる。

重たい音だ。

｢どうぞ｣

扉が開いて入ってきたのはクレイグ・バウカーJrだった。

｢クレイグ？｣

ク｢ヘビ姫_______宿題ができましたので持ってきました｣

｢宿題？なぜあなたが私の宿題をやっているの？｣

クレイグはAに宿題を手渡す。

ク｢あなたはヘビ姫です、そして僕は光栄にも_______あなたの宿題をすることができる｣

｢光栄なこと？ヘビ姫？ちょっと待って、頭を整理する｣

なぜクレイグが自分の宿題をやっているのかAには訳が分からなかった。

そして『ヘビ姫』とはどういうことなのか。

全く訳が分からない。

｢あー、オーケー。でもクレイグ_______あなたは私の宿題をする必要は無い、私はこれから自分でやる｣

Aがそう言うとクレイグは途端に泣き出しそうな顔になる。

ク｢僕に失望しましたか？｣

｢え？違うわ、違うの。ただ_______いえ、もう行って｣

話していても訳が分からなくなるばかりだと思い、Aは部屋からクレイグを退場させる。

｢一体何がどうなってるって言うの？｣

Aはため息を着いてクレイグが完全にいなくなったことを確認して部屋を飛び出した。