ノーマル人間が魔界へ行くと…９【魔入間】

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エリザ姐さんはリード君から食材をもらいに、クラリンは入間君の相手に

私は、入間君を衣服の中に引きずり込み、無防備な状態のクラリンの傍で周囲を見張っていた。

陽が傾き始め、そろそろ二人を起こそうとした時、


「ついにこの時が来たんや！！

家柄良し！趣味良し！器量良し！
リアルよろしおすポイント666点を手に入れる日がぁッ！！」


黒髪にメガネの男子生徒がやって来て、理解し難い台詞を叫んだ。


よろしおす…？？
食材のポイントの事かな？


ぽかーんとしていると、


「数多の女悪魔を虜にしてきたこのレイラー・ウツに最も相応しい女
A！！
入学当初から僕は君に決めとったんや！！」


そう名乗った彼は、


「ちょおーっと待ったぁーーッ！！」


背後から飛び出して来た、オーバーオールにニット帽姿の男子に体当たりされた。


「そうはいかんで大先生！
Aと付き合うのは俺や！！

なんてったってあの入間の姉で、歴代一位の魅力度やからなッ！
彼女にしたら入間より目立って一石二鳥ってもんや！！」


「何言うとんねんシャオロン！！
お前は引っ込んどけ！
百戦錬磨の僕があの手この手でモノにしてみせるんや！」


「大先生こそ出しゃばるとこやないやろ…
常に問題児クラスの奴らのガードが固いAに近付ける絶好の機会なんやぞ！」


「A、(女達に貢がせた)この食材もらってやッ
コレやる替わりにキミの身も心も欲しい」


「Aッ騙されたらあかんで
コイツは何人もの女侍らせとるんや！
この食材も俺が獲って来たもんやしな…」


二人はお互いの頬をつねったり取っ組み合いをしてて、そこへ別の男子がやって来た。


「見つけた！！
オレと遊ぼうぜ〜〜！！」

「「ゥゲッ！！ゾム！！」」

「お前爆弾(ソレ)何とかしろや！」

「Aを危険に晒す気かアホッ！」

「ん？？」


なにこの子！？爆弾持って…


「だあぁぁっもうダメや！！」

「A待っといてやー！！」


二人は爆弾を抱えた男子を連れて猛ダッシュで走り去って、少しして遠くで爆発音がした。


助けてくれたみたいだけど、

何だったんだろう…

コレ、貰っちゃって良いのかな…？


残された食材の袋をぼーっと見ながら

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