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捕獲されてしまったモフエゴ先生


「うーむこれはモフモフ!
なんとも良い毛並みですね」

「やめろぉぉ」


サッフサッフとブラッシングされて


「しかしツヤが足りない!
しっかりケアせねば」


ドライヤーに指マッサージ


「ぐああぁぁ」


高級ふとんに収まってフルフルしている


「先生…怒って…る?」

「怒りたいが待遇が良くて何も言えない…の顔ですね」


満足したのかオペラさんは、


「さて、私はお食事の用意をして参ります」


と、去り際に私の方をチラと見て行った。





「先生…召喚解除を…」


言っている入間君の横に素早く移動して、


「私も、モフモフしたい…」

「な…っ」


先生の返事も聞かずに抱き締めた。


「やっやめ…離せ!!」

「モフモフ…モフモフ…」

「あわわ…
ボッ僕!食堂を見て来ますっ!!」

「オイ入間!召喚解…っ!!」


それきり大人しくなったエギーちゃんに、触ったり頬ずりしたり堪能している私


ふと、


「ふふっ
私、思い出しちゃいました
あれはクラス決めの時でしたねー…」


言ったのに対して


「フンッ知らん!」


だなんて可愛げのない返事をしたカルエゴ先生


「あの時は私、カルエゴ先生の事すっごく怖くって…

でも、今は――…」


きゅっと抱き締める手に力を込めた。

ドキドキと高鳴る心臓の音と、この想いごと伝わるといいな…

そんな淡い期待も込めて


「先生が担任になってくれて、良かった…です」

「……」


何も言ってくれない先生に余計恥ずかしくなって


「な、何か言って下さいよ」

「だったら離せ」

「ヤです」

「はぁ!?」

「という事で、日頃の感謝を込めて労いのマッサージを」


誤魔化してエギーちゃんの両手をもみもみする


「貴様が触りたいだけだろうが」

「そうとも言いますね」

「全く、こんな屈辱的な姿のどこが良いのだ」

「えー?
先生が思ってる以上に、愛らしいフォルムですよ
普段の姿もステキですけど…」

「は…っ?」

「え…?」


わっ私は何を!?

リラックス効果で本音がつい漏れてしまった…

ところでハッと気付いた。


私のコレって、
カルエゴ先生をバックハグして両腕を擦ってる状態なんじゃないのっ!?


「……私、今、
とんでもない事をしているような気がします…」

「…分かったなら離せ」

6.→←4.



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零々 - ワアァァァ( ☆∀☆)とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年8月9日 15時) (レス) id: 93a6410874 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:周杜(シュウト) | 作成日時:2020年8月8日 21時

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