ノーマル人間が魔界へ行くと…６【魔入間】 (ページ22)

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４．ページ22

「続いて、Aさんですが…」

先生にさん付けで呼ばれてドキッとする

「終末テストでは学年一、成績が向上しました
特に魔生物についての学力向上が著しく…

また、誘惑授業では担当教師から高評価を得ております」

伏し目がちのカルエゴ先生もステキ♡

いけない！真面目に聞かないと…

「学校生活は、持ち前の明るさからクラスの中心に居る事が多く…」

「それは、もしや
A様に悪い虫が集っているという事ですか」

「う"っ…」

「オ…オペラ、落ち着いて…」

不穏な空気のオペラさんに、おじいさんが制止している

「集る虫は追い払って、清らかなA様の身の安全を守って下さいよ、担任なんだから」

「言われなくてもやってますよ…」

「言われなくても？」

「やってる？」

咳払いしたカルエゴ先生は、

「Aさんは、不利な状況でも機転を利かせる賢さと、運の良さで乗り越える力がある
才能と言えるでしょう

ですが、自分の考えを飲み込む場面がよく見受けられる
自信を持って意見を述べる事を心掛けるように」

「は、はいっ」

ノートを閉じて
「では私はこれで」と、席を立った。

お礼を言った私達とは違って

「えっ
泊まっていかないんですか？」

オペラさんはお泊りセットを手に言っている

おっお泊り――…！？

「はぁ！？嫌ですよ！！」

「入間様も泊まって行ってほしいですよね？」

「えっあっはい！」

「オイコラ貴様！！」

「貴様ぁ～？
ご主人に対してその口のきき方はいただけませんねぇ…」

カルエゴ先生が、お泊り…

え、お風呂上がりのセクシーな先生が見られるって事！？

こんなにすぐにその時がやって来ようとは…っ

まだ心の準備が！！

「あぁそういえば
使い魔状態のキミはとてもモフモフでしたね
私好きなんですよねモフモフ…」

「おっとこんな所に召喚シールが…」だなんてわざとらしく取り出したオペラさんに

「もう絶対、家庭訪問などせんぞぉおお」

カルエゴ先生は絶叫と共に、ボフンと姿を変えた。