ノーマル人間が魔界へ行くと…６【魔入間】 (ページ21)

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３．ページ21

応接室にて

先生に向かい合い、入間君と私の間に座ったおじいさんは私達を抱き寄せ言った。

「…先生、うちの子ちゃんとやってますか？
イジメとかにあってません？
ごはん食べてます？」

このやり取りがやりたかったのか、おじいさん…

「ほら親御さんが聞いてますよ
お答えしないと」

オペラさんとおじいさんはカルエゴ先生をツンツンしている。

「ああっ」

「すみませんっ」

私と入間君は二人して謝って

フー…と一息吐いたカルエゴ先生は、

「お宅の入間君ですが、終末テストでは成績が大幅に向上しました
次も向上を目指したい」

紙一枚を差し出し続けた。

「学校生活は、よく問題や事件の渦中におりますが
そこで得た経験と多くの繋がり
これは彼にとって重要な財産だと言えるでしょう」

黒表紙のノートを捲りながら話す先生

「魔具研究師団での活動は主に魔具整理と修理などで――…」

すごい調べてあるなーって思っていると

「おーこりゃすごい」

いつの間にか先生の後ろから、おじいさんがそのノートを取り上げた。

「ちょっ返っ…この…っ
アンタのそういうところがキライなんだ！！」

「ほ～ら
見て見て入間く～～ん！

やっぱりカルエゴ君を担任にして良かった」

と、入間君に手渡されたノートを一緒に覗き見る

そこには一冊丸々、入間君のことがびっしりと書き記されてあった。

入間君専用の…って事は、まさかこれと同じ物を全員分…？

先生は取り返して、

「入間…君は、何事も乗り越えられる力がある
大事にすべき才能です

ですが、責任と自己犠牲を一緒にしてはならない
重々注意しておくように」

「…はい！」