エス ページ9
一松先生の診察室は様々な機械や器具がおおくて薄暗かった。
そして、数匹の猫がいる。
えっと、7匹か?
機械の影や、机の下などにいて見えにくいが…。
どの猫も少し見える毛並みから、かなり丁寧に世話をされているのが窺える。
「みゃー」
ふわっと足元に擦り寄ってきたのは、オレンジ色の眼鏡みたいな模様の猫。
「ふふ、なぁに?」
猫を抱き上げ、顔を寄せる。
「にゃー」
かわいいー!
「エス。検査するから、あっちで遊んでな」
"エス"と呼ばれたオレンジ色の猫は、私の腕からスルリと抜けてストンッと綺麗に床に着地した。
「にゃーお」
私の顔を見て、一声鳴くと"エス"は黒いカーテンの隙間から出ていった。
「座って」
ぶっきらぼうに一松先生が言う。
「あの猫、"エス"っていうんですか?」
「あいつ、エスパーみたいに人の心を読むんだ。
エスパーみたいなにゃんこだから、エスパーにゃんこ。
それが転じて"エス"っ呼ばれるようになったんだ。」
フッと笑う一松先生。
「検査、はじめるよ」
ごめんなさい!検査シーンカットします!
「目、大丈夫?」
うーん…少しドライアイっぽくなってしまったが、大丈夫だろう。
「はい。大丈夫です…」
パチパチとまばたきをする。
うー…目がしょぼしょぼする…。
「検査結果は今度病室に届けておくけど?」
「あ、はい…お願いします……」
サラサラと紙に文字を記していく先生。
海外の言葉で書かれているから、なんて書いてあるかさっぱりわからないが。
でも、綺麗な文字だとゆうことは私でもわかる。
彼が手にしているのは、淡い紫の万年筆。
黒猫の模様がある。
意外とかわいい趣味してるんだな。
「なに?」
え、そんな、『なんだこいつ』みたいな目で見ないでくださいよ。
反応に困ります……。
「はぁ……病室まで送る?」
「え、いや、大丈夫ですよ!?」
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砂糖(プロフ) - あかねさん» ご協力ありがとうございます(*´ω`*) (2017年9月18日 11時) (レス) id: ba0b7b929a (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 全部見たいです!! (2017年9月17日 20時) (レス) id: e21103d28d (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - ももいろーずさん» おっけーですよ!ご協力ありがとうございます!(´∀`*) (2017年8月29日 17時) (レス) id: ba0b7b929a (このIDを非表示/違反報告)
ももいろーず - ここでも良かったんですよね??いいます全部みたいですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! (2017年8月29日 16時) (レス) id: ca59195b00 (このIDを非表示/違反報告)
松野まな松(プロフ) - ヤバイ面白いいいいい!!!!!!!もうあなたは神様ですか!?なんでこんなに文才があるんだぁぁぁ!!!!!!!少しでも分けてくださいよ…(T^T) (2017年8月15日 14時) (レス) id: 4f26165132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2016年9月28日 13時